スキンケア

正しいクレンジングのやり方…肌と毛穴をケアしながらメイクを落とす

正しいクレンジングのやり方とは? クレンジングはメイクを落とすだけではなく、洗顔では落としきれない肌の汚れを落とし、健康な肌を作るために必要なケアの一つです。肌トラブルにお悩みの人はクレンジングを見直してみましょう。

執筆者:All About 編集部

正しいクレンジングのやり方とは?クレンジングの役割と効果

クレンジングがスキンケアで重要な理由とは

クレンジングがスキンケアで重要な理由とは

夜のクレンジングはメイクを落とすだけではありません。洗顔だけでは落としきれない肌についた汚れを落とし、肌を素の状態に戻すとても大切な作業です。
肌についた汚れは毛穴の黒ずみやニキビを誘発し、美肌には欠かせない肌のターンオーバー(肌の生まれ変わり)を乱してしまうため、メイク残りがないよう、きちんと落とさなければいけません。 
メイクを落とさずに寝てしまうと、メイクに含まれる油分が酸化して肌荒れや色素沈着といったトラブルを招くとともに、肌の代謝を滞らせて老化を早めてしまいます。
 
 
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クレンジングとは?正しいメイク落としのやり方

クレンジング剤をメイクに優しくなじませるのがポイント

クレンジング剤そのものが落とす作用が強いため、肌に負担をかけます。ですがメイクや肌に溜まった汚れはしっかり落とさなくてはいけないため、クレンジングは必要不可欠なケアです。
加えて、クレンジングは肌に馴染ませるときに、どうしても摩擦が生じます。力を入れてゴシゴシすると、シミやくすみの原因となるメラニンに刺激を与え続け、色素沈着を引き起こします。ニキビも同様で、摩擦負荷を与えると色素沈着を起こしてしまいます。

肌への負担を軽減するためには、肌に適切なクレンジング剤を使い、正しいクレンジング方法で素早く落とすことが重要です。

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クレンジングの種類/特徴、メリット、デメリットとは

クレンジングとは?ニキビ敏感肌など正しいクレンジング方法

誤解されがちなクレンジングの特徴

クレンジングにはさまざまな種類がありますが、それぞれにメリットとデメリットがあります。オイルクレンジングはメリットもあるのに、デメリットばかりが目立ちがち。クレンジング剤は種類別にどんな特徴があってどんな役割があり、肌にどんな影響を与えるのかなど、クレンジングを正しく理解をしましょう。

オイルタイプ
□特徴
肌へのなじみがよく、洗浄力が高い。アイメイクも落とせる。洗い流した後にヌメヌメ感が残るため、ダブル洗顔が不可欠。
□メリット
  • 濃いメイク汚れも短い時間で素早く落とせる。
  • 毛穴の中までしっかり洗浄する。
□デメリット
  • 必要な皮脂まで洗い流すので洗顔後は肌が乾燥しやすい
  • 肌への負担がかかる

■ジェルタイプ
□特徴
オイルほど洗浄力はないけれどメイクをさっぱり落としたいときにおすすめ。
□メリット
  • 伸ばしやすく、肌になじみやすいので使いやすい。
  • アルコールが入っていないものならば、肌の刺激はマイルド
□デメリット
  • 少し落ちにくいので、擦ってしまいがち。
  • 油性のマスカラは落としにくいので専用クレンジングとの併用が有効。

■ミルクタイプ
□特徴
クリームタイプと似ていますが、ミルクタイプのほうが水分が多く使用感もマイルド
□メリット
  • 油分を落とし過ぎず、使用後の肌はしっとりをキープできる
  • 比較的、刺激が少なく乾燥しにくい。
  • 肌への負担が少ないので、乾燥肌や敏感肌の人に特に適している。
□デメリット
  • 水分が多いためメイクを馴染ませるのに時間がかかり、必然とクレンジング剤を肌にのせている時間が長くなり、摩擦する量も増える。
  • 濃いメイクをした日はメイクの洗い残しができることも。

■クリームタイプ
□特徴
ミルクより汚れとなじませやすい。油分・水分のバランスはいいですが、洗い流した後、油分のヌルヌル感が残るような感じがするものも多い。
□メリット
  • 肌に負担が少なく使用後もしっとりしている
  • 肌質を選ばないので、どんな人にも使いやすい
  • 肌に伸ばしやすく液垂れしないので、マッサージクレンジングに適している
□デメリット
  • オイルほどメイクに馴染まないため、摩擦が増える

■シートタイプ
□特徴
さっと拭き取るだけで洗顔も不要なので、場所を選ばずに使えて便利。しかし、お肌の弱い方や皮膚の薄い方にはオススメできません。アルコールが入っているため肌への刺激が強く、毎日の使用にはあまり向いていない
□メリット
体調不良、疲れて洗顔ができないときなど、手軽に活用できる。
□デメリット
水なしで気軽に使えるが、拭き取りによる摩擦が生じるため肌に負担がかかりやすい。

■水・ローション・リキッドタイプ
□特徴
基本成分は水+界面活性剤で、界面活性剤でメイクを浮かせて水で落とす作用。水クレンジングに配合されているのは主に「非イオン界面活性剤」というもので、皮膚への刺激が低く、肌へ悪影響を与えるものではありません。
中には水+アルコールで落とすものもあり、アルコールが苦手な人は成分をよく見極める必要があります。
□メリット
  • ダブル洗顔の必要がない。
  • いつでもどこでも手軽にできる。
□デメリット
コットンかすが肌に残ってしまったり、ふきとる時の摩擦で、肌に負担をかけることがあります。

▽参考記事
クレンジングは 軽く、やさしく、ソフトに落とす
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水クレンジングとは?フランスで親しまれるメイク落としの魅力
 

ダブル洗顔って何? クレンジングの後に洗顔は不要? 必要?

クレンジングとは?ニキビ敏感肌など正しいクレンジング方法

クレンジングと洗顔をすることをダブル洗顔といいます

クレンジングと洗顔は両方ともその目的に「汚れを落とす」という共通点があるため、スキンケアの中では、クレンジングも洗顔と位置付けられています。よく耳にするダブル洗顔とは、クレンジングと洗顔の両方を行うことをいいます。

クレンジング製品には「ダブル洗顔不要」と記載をされているものもありますが、これは「洗顔料を使わなくても水ですすぐだけでOK」という意味です。

本当に洗顔料を使わなくてもいいのか疑問になりますが、結論から言うと、本当に洗う必要はありません。洗った気がしなかったり、洗い残しが不安になるのは好みの問題です。もしクレンジングの後に洗顔料を使わなければ不安な人は、マイルドタイプの洗顔料で洗いましょう。

▽参考記事
クレンジングの後にダブル洗顔は不要?それとも必要?
 

クレンジングの鉄則とはメイクの濃さやパーツで使い分ける

クレンジングとは?正しいメイク落としのやり方

クレンジングは上手に使い分けよう

クレンジングはメイクの濃さに合わせたクレンジング剤を使うのが基本です。また、クレンジング剤はパーツごとのメイクの濃さに合わせ“適材適所”で変えるのが鉄則となります。
皮脂が溜まりやすい鼻にはオイルクレンジングを使い、軽めのメイクであればクレンジングウォーターやミルクタイプを使うなど、汚れにあった洗浄力の剤を使いわけましょう。目元は皮膚が薄くて乾燥しやすいので、アイメイクは専用のアイメイクアップリムーバーがおすすめです。

メイクの濃さに限らず、季節の変わり目やホルモンバランスの乱れで肌が敏感になっているなど、肌の調子に合わせてクレンジングは使い分けましょう。

▽参考記事
Q48. 正しいクレンジング方法を教えて下さい
デリケート肌にオススメの洗顔・クレンジング
 

正しいクレンジング方法とポイントとは

クレンジングで重要なことはこすらないで、馴染ませることです。ゴシゴシ洗いは摩擦によって肌を痛めてしまい、トラブルを引き起こす原因となるので注意しましょう。
クレンジングとは?ニキビ敏感肌など正しいクレンジング方法

細かい部分やデリケートな部分には、力の入りにくい薬指を使うのがベター

1:まずは顎先からスタート。口の周りはくぼみも多いので、皮ふを伸ばしながら下から上へと隅々までクレンジングを。
クレンジングとは?ニキビ敏感肌など正しいクレンジング方法

下から上へがマッサージ効果となり血行が促進され、リフトアップにも繋がります

2:口角の溝から頬、小鼻から頬にかけては内側から外側へ指の腹で優しく円を描きながら、頬を持ち上げるようにクレンジング。
クレンジングとは?ニキビ敏感肌など正しいクレンジング方法

おでこの皮膚は下がり気味なので、下から上にむけて行うとリフトアップに効果的。

3:鼻からおでこにかけてのTゾーンは、最も肌トラブルの起こしやすい場所。小鼻や眉間は汚れが溜まりやすいので落とし忘れのないように。しかし、ゴシゴシ洗いは厳禁です。
クレンジングとは?ニキビ敏感肌など正しいクレンジング方法

アイメイクはクレンジング前に専用のリムーバーで汚れを落としておくことが最も理想

4:ポイントメイクは最後に落とすのが重要。リップメイクは唇の縦の溝に沿って下から上へ優しく円を描くようにして、汚れをしっかりと浮き上がらせます。特に肌に負担のかかるマスカラは、肌への広がりを防ぐために一番最後に落とします。


5:最後にすすぎで洗い流す場合は、自分の肌温度よりも少し低い温度のぬるま湯で洗い流します。拭き取る場合はコットンでもよいですが、お湯で濡らして固く絞ったタオルを使うのがオススメです。

▽参考記事
Q48. 正しいクレンジング方法を教えて下さい
素肌力アップの元はクレンジングにあり!
 

アイメイクのクレンジング方法とポイントとは

アイメイクに専用のクレンジング剤を使うメリットは2つあります。1つはまつげを傷めず保護しながらメイク落としができること、もう1つはデリケートな目元の皮膚をいたわりながらクレンジングができることです。
正しいクレンジングとは?メイクを落とす方法

リキッドタイプがおすすめです。

1:コットンにたっぷりクレンジングを含ませて、そのまま目の上に置きます。
クレンジングとは?アイメイクのクレンジング方法

マスカラが溶けてとれす安くなるまで数分待ちます。

2:アイメイクをクレンジングで溶かすようなイメージで、数分置きます
クレンジングとは?アイメイクのクレンジング方法

まつ毛や瞼に負担をかけず、優しくメイクを取る

3:コットンを取ったら、優しくなでるように、まつ毛やアイラインをキレイに落とします
正しいクレンジングとは?メイクを落とす方法

時間をかけてクレンジングをすることが、まつ毛を痛ませないポイント

4:アイラインのメイク残りは綿棒でふき取りましょう

ウォータープルーフマスカラを使っている人は、「ウォータープルーフも落ちる」と明記しているポイントメイクリムーバーをセットで使いましょう。

▽参考記事
しっかりアイメイクを落とす!クレンジングリムーバー
素肌力アップの元はクレンジングにあり!
 

マツエクを長持ちさせるクレンジング方法とポイントとは

オイルはマツエクが取れやすくなるため、使用厳禁です。マツエク専用のアイメイクリムーバーを使用しましょう。

コットンの使用も厳禁です。コットンを使用して拭き取るクレンジングはまつげに繊維が絡まり、まつげエクステを取れやすくしてしまうため、使用をしないでください。
クレンジングとは?マツエクアイメイクのクレンジング方法

マツエクのクレンジングの正しいやり方

ノンオイルのクレンジングジェルなどをまぶたに乗せ、まつげの生えている方向に向かって優しく指を動かしてオフします。
根元を触ってしまうと根元からまつげエクステが取れやすくなるため、根元を触らないように気をつけてください。
クレンジングとは?マツエクアイメイクのクレンジング方法

マツエクのクレンジングの間違ったやり方

横に擦ることにより、まつげエクステの根元が浮いてしまったり、毛先が絡まってしまうことがあるので、横にはこすらないように注意しましょう。

△参考記事
美しいマツエクを保つための、クレンジングテクニック
 

ニキビ肌におすすめのクレンジングとは

クレンジングとは?正しいメイク落としのやり方

丁寧なクレンジングで美肌を目指そう

大人ニキビの方におすすめのクレンジングは、ミルクやクリームタイプです。ファンデーションなどを肌に負担をかけずにオフができ、角質を柔軟にととのえる効果があります。ごしごしと力を入れてのクレンジングは刺激が炎症をひきおこし、ニキビ跡が残りやすくなるため、厳禁です。

ニキビ肌でお悩みの方は、汗や皮脂が気になる季節はクレンジングウォーターでの日中ケアもおすすめです。UVケアを塗りなおしたり、外出先から帰宅したときなど、コットンに含ませてサッと拭くだけでも、肌の上のベタついた皮脂が毛穴につまり、コメドになるのを未然に防ぐことが出来ます。

▽参考記事
うるおいを残して汚れを落とす洗顔で脱・大人ニキビ!
洗顔&クレンジングを見直して大人ニキビ克服
 

敏感肌・乾燥肌におすすめのクレンジングとは

クレンジングとは?正しいメイク落としのやり方

敏感肌になる時期は肌を労わってあげよう

もともと敏感肌ではなくても、季節の変わり目やホルモンバランスの乱れる時期は敏感肌にかたむくことがあります。症状は化粧水がピリピリとしみたり、赤くかぶれたり、髪が触れただけでかゆくなったりと様々。本来なら化粧もストップしてほしいですが、そうもいかないですよね。
敏感肌の方、肌がデリケートな時期は、必要な保湿まで落としてしまう心配も少ないジェル・クリーム・ミルクタイプのクレンジングを使用しましょう。

敏感肌の方は肌トラブルが起きやすい状態です。そのためスキンケア以外にも気を配る必要があります。シャンプーやコンディショナーをしっかり洗い流すこと、埃やダニなど普段からお家の掃除をすることなどを心がけましょう。

▽参考記事
スキンケア お悩みQ&A 敏感肌
デリケート肌にオススメの洗顔・クレンジング
 

毛穴の汚れがとれて血行促進も! クレンジング前の蒸しタオルパック

蒸しタオルを使ったスペシャルケアは、血行促進をしながら新陳代謝を活性化することでくすみをケア。さらにタオルの蒸気が毛穴を開いて汚れがとれやすくなり、角質が柔らかくほぐれるので、クレンジング効果とスキンケア化粧品の浸透も高まります。

蒸しタオルの作り方は、タオルを半分に折って、くるくると巻き、少し熱めのお湯を中心部分に流しんでタオルを絞るだけ。絞ったタオルを広げ、顔に当て、蒸気で肌を蒸します。顔にのせる時間は30秒~1分程度で十分。タオルが冷たくなると逆効果なので、その前に取りましょう。
熱いお湯に直接触れたくない人は電子レンジを使って蒸しタオルを作りましょう。

≪レンジを使った蒸しタオルの作り方≫
  1. フェイスタオルを水で濡らし、固めに絞ります。
  2. ラップで包み、500Wで30秒~1分ほど電子レンジで温めます。※電子レンジの機種によって異なりますので、加減を見て調節しましょう。
  3. 電子レンジからタオルを取り出したら、広げて少し冷まします。熱過ぎず、気持ちいいと感じる温度になったら、そっと顔にのせます。
※電子レンジから取り出してすぐはタオルが熱くなっていますので、やけどにご注意下さい。

▽参考記事
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クレンジング前の美容オイルで肌負担を軽減する

クレンジングとは?正しいメイク落としのやり方

美容オイルで肌ケアをした後にクレンジング

肌が敏感な時期やクレンジングの負担を軽くさせたい人におすすめのクレンジング前のケアです。クレンジング前にホホバオイルまたはスクワランなど、ピュアオイルを使うことで、皮膚表面の修復を助け、バリア機能を高めてくれます。

≪手順≫
  1. オイルを肌にたっぷりなじませて、10分ほど置く
  2. クレンジングオイルを10秒間程度でなじませる
  3. ぬるめのお湯で乳化させながら落とす
  4. 泡立てた洗顔フォームを使って汚れを洗い流す

クレンジングは蒸気が充満したバスルームで行うか、スチームの蒸気を顔に当てたあとに行うと皮膚がやわらかくなるため、汚れが落ちやすくなります。
もう一つ、ティッシュで拭いたあとにもう一度ピュアオイルを塗って入浴をして発汗を促し、10~15分してからすすぎいで洗顔をする方法もおすすめです。

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クレンジングとは大事なスキンケア! 正しいクレンジングを始めよう

クレンジングとは?正しいメイク落としのやり方

スキンケアはクレンジングから始まっています

間違ったクレンジングは肌を痛め、トラブルの原因となります。だからといってクレンジングをおろそかにすると、肌や毛穴に汚れは蓄積されたまま。大事なお肌だから、正しいクレンジングで汚れを落とし、クリアになった肌に化粧水の栄養をたっぷり入れてあげたいですよね。今夜から正しいクレンジングを始め、トラブルを寄せ付けない素肌力アップを目指しましょう。

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