ライトリーピーテッドの爽やかスモーキーフレーバー

アードモア糖化槽

アードモア糖化槽

前ページにつづいて、アードモア蒸溜所の製造について、そして「アードモア レガシー」の香味を説明したい。
仕込み水は蒸溜所北東に位置するノッカンディの丘に湧く清冽な水。麦汁を得る糖化には7時間余りをかける。発酵槽はダグラスファー(米松)の木桶発酵槽で14基。ディスティラー酵母で53時間をかけて発酵し、アルコール度数8.6ないし8.7%の醪(もろみ)をつくる。
蒸溜器は初溜4基、再溜4基の計8基。初溜でアルコール度数25~26%、再溜で68%へと高める。オニオン型の蒸溜器で蒸溜したニューメイクは1st.フィルのバーボン樽に詰められる。
アードモア発酵槽

アードモア発酵槽

また、いまでもクォーターカスクでの熟成をおこなっている。これはバーボン樽を解体して製樽し直した127ℓの小樽。大昔に馬の背に乗せやすいことから生まれた樽であり、現在は使用されことは稀となってきている。時にポートワインに使われたパンチョン樽でも熟成をおこなう。貯蔵庫はアードモア蒸溜所とティーチャーズ社のあるグラスゴーの2カ所にある。
このように麦芽の違いも含め、多彩な香味をつくり分けている。
「アードモア レガシー」の発売を楽しみにしていただきたい。かつての記事『スモーキーなシングルモルトを飲み比べてみよう』を参照していただきながら、ラフロイグ、ボウモア、カネマラもおすすめする。同じスモーキーモルトでも4つとも香味特性が大きく異なることを実感できる。
アードモア蒸溜器

アードモア蒸溜器

飲み方は、まずストレートでじっくりと。そしてソーダ水で割って、スモーキーハイボールを楽しんでほしい。
最後に「アードモア レガシー」のLEGACYとは遺産。アードモアが、スコッチの歴史遺産ともいえるスモーキーなモルトウイスキーづくりを頑に守りつづけていることを謳ったものである。(ボトル撮影・小寺浩之)

THE ARDMORE LEGACY
700ml・40%・¥3,000(税別)

アードモア・スモーキーハイボール

アードモア・スモーキーハイボール

ハイランドの気候風土がもたらす要素が凝縮されたようなシングルモルト。甘く輝くような高揚感のある味わい。しかしながら重くはなく、朗らかでスパイシーな切れ味ある。
独特の優しく柔らかいスモーキーフレーバーはライトリーピーテッド麦芽(フェノール値12~14ppm)とノンピーテッド麦芽の2種を使った絶妙なバランスから生まれている。ノンピーテッド麦芽が加わることで、ハイランドの伝統の香味に、より洗練されたライトな感覚をもたらしている。爽やかなスモーキーさ、甘い香りのなかに繊細なピート香、クリーミーなバニラ様にスパイシーさが潜んでいる。
色       明るい黄金色
香り      シナモン・トフィー・はちみつ・繊細なピート香
味       クリーミーなバニラ・スパイス
フィニッシュ  シルクのような後味が長くつづく

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