アロマテラピー

マスクにアロマオイルを直接つけないで!アロマスプレーの作り方

もともとはやさしい香りでも、濃く凝縮されているのがエッセンシャルオイル。マスクにそのまま原液で落とすのは危険なんです。ずぼらさんでもできる、アロマスプレーの作り方とコツを紹介。原液がNGな理由をしっかり理解したうえで、活用してくださいね。

中野 智美

執筆者:中野 智美

アロマテラピーガイド

マスクにアロマオイルを直接垂らすのはストップ! つけ方にコツは?

マスクにアロマっていい方法だけど気をつけないといけないこともあります

マスクにアロマっていい方法だけど気をつけないといけないこともあります



マスクの出番が多くなっています。呼吸器系のトラブルの予防、また症状の緩和のためにもマスクをつけますが、気軽にエッセンシャルオイル(精油/アロマオイル)を瓶からポトッと1滴垂らして、マスクにつけたりしていませんか?

それは少し危険です!
危険というと大げさですが、あまりにも鼻に近く、密着する時間が長いため、直接的過ぎるのです。大人はもちろん、もし子ども(小学生ぐらいまで)にも実践していたら特に気をつけたいですね。

マスクにそのままエッセンシャルオイルをつけるのがNGなのには、要約すると3つの理由が挙げられます。
   
<目次>
 

マスクに直接アロマが危険な理由1:香りが強すぎる

マスクにアロマオイルを直接つけないで!アロマスプレーの作り方

1敵でも強い香りが


エッセンシャルオイル(アロマオイル/精油)は、原料植物(芳香植物や薬用植物)に含まれている香り成分(エッセンシャルオイル)がいろいろな製造過程を経た結果、小さなボトルに入ったものです。

植物の状態のときとは違い、液体になっているし、かなり香りが濃くなっています。たとえばパンやピザに入っているバジルやオレガノ、ローズマリーの葉っぱを食べたことがあると思いますが、香りがあるとはいえ、エッセンシャルオイルと比較すれば、口の中に入れても不快感のない程度の香りの強さです。

比較してアロマオイルは相当濃い香りになっています。そのためそのままマスクに垂らしてつけるのは、濃すぎます!

通常、アロマテラピーを家庭などで楽しむ場合でも、エッセンシャルオイルを原液(ボトルから出したそのまま)の状態のまま楽しむ方法はあまりありません。たとえばアロマディフューザーをはじめとした芳香拡散器にアロマの原液を入れたとしても、鼻に届くときは空間に広がった香りを感じることになります。

またハンカチに1滴オイルを垂らして香りを楽しむ方法もありますが、この場合はマスクと異なり、嗅ぎたいときにだけ鼻に近づけることができます。マスクはずっと鼻を覆ったままです。
 

適量が心地よさをもたらします。香りというのは良い香りであっても、濃過ぎると不快に感じることがあります。香水をつけ過ぎている人がいますが、ちょっと濃いな~って思ったことはありませんか。「適度に香る」のが心地よいのです。
 

マスクに直接アロマが危険な理由2:肌にオイルが直接付着すると刺激に

マスクにアロマオイルを直接つけないで!アロマスプレーの作り方

チクチクと肌に刺激が


そもそもエッセンシャルオイルは肌にそのままつけることはしません。

私の場合は、エッセンシャルオイルが原液のまま肌についてしまうことが度々あります。もちろん、故意ではなく、“誤って”です。仕事柄オイルの計量をする機会が多いので、どうしても手の指についてしまいます。

そのとき必ずといっていいほど手指がカサカサになります。皮脂がとれてしまう、という感じです。ただれるというほどのダメージはないのですが、それは、手指や手のひらの皮膚は他の部分と比較して分厚いせいかもしれません。

もしマスクに原液のエッセンシャルオイル(アロマオイル)をつけて、マスクを装着した場合、どうしても原液のまま肌(鼻やほっぺた)についてしまいます。不織布などの使い捨てマスクを使うことが多いと思いますが、これらは薄いため外側(肌に触れない面)にアロマオイルをつけても、肌についてしまいます。すると体感としては「ぴりぴり」「ちくちく」など痛痒いような刺激を感じます。そこから炎症を起こすことも考えられますので、好ましいことではありません。

一部の書物やメーカーでは原液をそのまま肌につけてOKとしていることもありますが、自分の肌状態と相談のうえ、自分で判断してくださいね。
 

マスクにつけられる呼吸系にいいアロマと肌に刺激を与えるNGアロマ

マスクにアロマオイルを直接つけないで!アロマスプレーの作り方

風邪、花粉症に効くアロマはちょっと刺激があるんです


加えて、マスクにつけたい呼吸器系にいいアロマは、たいてい皮膚刺激のリスクが一般的に高いといわれるものが多いのです。
鼻づまり、のどの痛み、風邪の予防などに効果をもたらすエッセンシャルオイルで、かつ、肌に刺激になるリスクが高い種類 といえます。

【刺激が強いとされるオイル】
  • ペパーミント
  • ユーカリ
  • ティートリー
  • ローズマリー
  • メリッサ など
 

マスクに直接アロマが危険な理由3:強く作用しすぎて体調不良に

マスクにアロマオイルを直接つけないで!アロマスプレーの作り方

土に生えているときと刺激は異なります


マスクは鼻と口をずっと覆っているため、換気ができません。そのため、エッセンシャルオイルの香りをずっと吸い込むことになるため、気が付くと、「効きすぎている」なんてことがあります。ふらっとしたり、香りに酔ったような感じになったり……。

もともとはやさしい香りであったとしても、エッセンシャルオイルには凝縮された香りになるので、その原液をマスクに直接つけるとなると、強い香りを長時間吸い込みっぱなしになるので、気をつけたいですね。
 

マスク用アロマスプレーの簡単な作り方

マスクにアロマオイルを直接つけないで!アロマスプレーの作り方

暑い季節は冷蔵保存、なるべく早めに使い切りましょう


3つの理由でご紹介したとおり、マスクにそのままアロマオイルを垂らすのは危険を伴いますので、多少手間がかかっても、薄めたものをつけて頂きたいです。

そこで、事前にマスク用アロマスプレーを作っておくのではいかがですか。

■材料
  • エッセンシャルオイル約10滴まで
  • 無水エタノール5ml
  • 飲用水または精製水25ml

■作り方
無水エタノールにエッセンシャルオイルを入れて混ぜ、そこに水を入れてよくかき混ぜ(振り混ぜ)ます。容器に入れたら完成です。

■使い方
マスクに1回シュッとスプレーします。スプレーする前によく振ります。不織布は水気をはじくので、手で少しなじませるといいでしょう。
 

コットンを使ってマスクにアロマオイルを含ませる方法も

手間をどうしても省きたい場合は、少し乱暴な感じですが次のような方法もご提案しておきます。要するにマスクにつくアロマオイルの原液の量がごく少なくなるようにします。

■手順
  1. コットンに1滴つけたいエッセンシャルオイル(アロマオイル)を落とす
  2. そのコットンを軽くマスクにつける。ポンポンとほんの軽く叩いてアロマを付着させるという感じです。

これでもちょっと濃いとは思いますので、くれぐれもつけ過ぎないようにしてください。コットンはそのまま置いておけば部屋に香りが広がります。
 

トラブル対処法! もしも香りに酔ったら水を飲む!

マスクにアロマオイルを直接つけないで!アロマスプレーの作り方

水を最低1杯飲んで様子をみましょう


香りが強すぎて、香りに酔ったかな?というときは、マスクを外して水を多めに飲みましょう。鼻から入った香り成分が脳や血中に取り込まれているのを薄めてください。香りのついたマスクは、時にははずして「換気」するよう心がけましょう。


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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※個人の体質、また、誤った方法による実践に起因して肌荒れや不調を引き起こす場合があります。実践の際には、必ず自身の体質及び健康状態を十分に考慮し、正しい方法で行ってください。また、全ての方への有効性を保証するものではありません。

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