客用のトイレにシャンプードレッサーが

我が家の1階の玄関を入ってすぐの脇に、トイレと洗面台が一緒になった空間がある。位置的にここは来客用のトイレも兼ねることになり、本来であれば趣向を凝らしたい空間なのに、中古でこの家を買った当時はここには普通の手洗い付き便器と、なぜかシャンプードレッサーが置いてあった。

何も考えていない(と思われる)セレクトに愕然(がくぜん)としつつ、入居時にはそれらの設備は取り替えるにはまだ新しく、そのまま使用した。モヤモヤを抱えながら。

「トイレ」から「レストルーム」に大変身

そして13年が経過して、ついに、やっとこの空間をリフォームする機を得た。まず手洗付きの便器を最新式のタンクレス節水トイレに、シャンプードレッサーを撤去して特注の手洗い鉢とカウンターを設置する。ついでに壁紙も張り替えることになり「トイレ」は「レストルーム」に大変身した。

多機能な最新式トイレ

今回導入したのはTOTOのネオレスト RH2W。2015年2月発売の新商品でまるみを帯びたやさしいデザイン

今回導入したのはTOTOのネオレスト RH2W。2015年2月発売の新商品でまるみを帯びたやさしいデザイン

今回のリフォームの主役である最新式のタンクレストイレは、タンク(手洗い)がない分コンパクトで、形もくぼみがほとんどなくてスッキリしている。お掃除がとてもラクになるし、なにより多機能だ。

トイレを使うたびに便器やウォシュレットのノズルを除菌したりニオイを抑えてくれる清潔機能、便座の暖房を瞬間で行ったり従来品より少ない水で排水するエコ機能、主にウォシュレットのメニューでソフトやマッサージ機能などが選べるようになっている洗浄機能、便器のフタの自動開閉や室内暖房、温風乾燥機能や暖房便座といった快適機能まで。

このように、我が家にきた最新式の便器は至れり尽くせりのうえ、その機能の多くを自動で勝手にやってくれる。もしくはボタンをひとつ押すだけでことが済む。とりわけ楽しみだったのが快適機能の中の「便フタの自動開閉」。別な場所で初めて使った時のその強烈なインパクトを忘れられなかった。

フタの自動開閉のよいところ

便器のフタの自動開閉で便利なところは、フタを手で開けなくてよいので手が汚れないこと、閉め忘れもないというところ。用を足す前に「フタを開ける」という動作が一つ減るのでもたつきがなく、動作がスムーズになる。ちなみに男性が使うとき、便フタ開閉→便座開閉と動作が2回入る時は便座の開閉はボタンでできるので、やはり直接便座に手を触れる必要はない。

フタの自動開閉で気になるところ

しばらく使ってみて気になったところは、感度がよすぎること。別な用事でトイレに入ることもあるが、ドアから一歩入るとそれを感知して、使うわけでもないのに便フタが「ウィーン」といって開き、便器の中に除菌水がシャーと撒かれる。これは、思ったより気になる。

その結果、トイレの用足し以外ではその場所に近づかなくなる。同じ機能のあるトイレの持ち主に聞いたところ、やはり使わないのに便フタが開くのが気になり、トイレには最低限しか近づかなくなったそうだ。ちなみに便フタの自動開閉機能はオフにすることもできるけれども、オフにするのももったいない気がする。慣れればいい、それだけのことではあるのだが。

新築時に検討を

新築するときは、どんな便器がいいか必然的に考えなければならないけれど、他にもたくさん決めなくてはならないことがあって十分に検討する時間がなかなか持てないと思うので、こんな使用感も参考にしていただければと思う。

リフォームでもなかなか便器を取り換える機会はないけれど、快適性はもちろん最新型はかなり水の節約になるし、10年前のウオシュレットと比較しても消費電力も少ないのでCO2の削減につながるようだ。そんなことも念頭に置いて、機会があれば便器の交換も検討してみてもいいかもしれない。

【暮らしのコラム】
■家族・子育て
家族が集う場所をつくろう~大テーブルのススメ 
子どもの独立を妨げない子ども部屋 
母を孤独にさせないキッチン 
家族それぞれの居場所づくり 
子育てと和室
近居のススメ 
ライフスタイルの変化と住み替え 
子育て期の照明器具選び 

■暮らし・住まい
古くても居心地のよい空間  
トイレは家の品格を表す場所 
憧れのウッドデッキ、気をつけたい点  
私が中古住宅を買ったその理由 
マンション暮らしと騒音 
20畳リビング・ダイニングの使い方  
屋根付きの洗濯物干しスペースって便利 
洋服の捨て時 
2階リビングを採用する前に  
東向きと南向きはどちらがいい? 
原状復帰費用はどこまで負担すべきなのか 

■インテリア
マイホームはお気に入りのファブリックで  
造り付け家具・オーダーメイド家具の注意点 

■リフォーム
家一軒分の窓の断熱化にかかる費用はどのくらい? 

■ご近所付き合い
中古住宅、心配な点はご近所が教えてくれた 
ご近所とのお付き合い(東京篇) 

■雪国の暮らし
雪国の住まいのくふう マンション篇 
雪国の住まいのくふう 家と庭木篇 
手作りロケットストーブと屋外クッキング 

Copyright(c)2015 住まいのアトリエ 井上一級建築士事務所 All rights reserved.

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。