飛行機にアロマオイルは持ち込みもできる?
快適な空の旅にはアロマが必要!
アロマテラピーの魅力を少しでも知ってしまうと、エッセンシャルオイル(アロマオイル/精油)なしでは生きていけません!
…ってほどではなくても、やはりふとしたときにアロマの力を借りたいなって思うものです。そのため、「旅行や出張にもアロマは必須!」って意見は、ごく自然。もちろん私も、出張や旅行には、必ずアロマを持っていきます!
私自身、出張は新幹線が多いのですが、旅行も含め飛行機を利用される方も多いですよね。実は数年前までエッセンシャルオイルって飛行機に乗れなかったのってご存知ですか!? 機内持ち込みも、預けるのも両方NGだったのです!
アロマオイルの機内持ち込みは条件付きでOKに
自然に発火はしませんが火をつければ燃えるという意味です
そのため、飛行機での持ち物としては「危険物」に分類されます。数年前までは、持ち込みできない品目の1つとして「アロマオイル(室内芳香用) 引火点が60℃以下の液体状のもの」が記載されていました。
しかし世間の要望を受ける形で、平成23年12月13日付の国土交通省航空局のホームページにおいて、航空機内への持ち込み及びお預け手荷物として持ち込みができると公表されました。
つまり、それ以降は機内持ち込みも預け入れも両方OKとなったわけです! これは朗報です。
国土交通省の記載を詳しく見てみましょう!
人がウロウロできる場所と、荷物だけの場所、飛行機内でも2か所あります。写真は後者、お預け手荷物の保管場所です。
ここに記載されているということは、危険物であることには依然変わりないってことですね。つまり、「持ち込むことはできるけど条件付き」ということです。
ちなみに、「機内持込み手荷物」とは、乗客が航空機内に直接機内で身につける又は携帯する手荷物で、「お預け手荷物」とは、搭乗前に航空会社のチェックインカウンターに預けるスーツケース等の手荷物のこと。
エッセンシャルオイル、ではなく「アロマオイル」
航空会社に問い合わせするときはアロマオイルと言いましょう
私たちアロマテセラピーの仕事をしてる者は、アロマオイルという言葉は、実はあまり使いません。エッセンシャルオイルや精油と呼ぶことが多いのですが、飛行機に乗るときには「アロマオイル」といった方が無難。エッセンシャルオイルや精油と言っても、わかってもらえないかもしれません。
さて、このアロマオイル、危険物としては「化粧品類」に分類されます。
ここで、機内持ち込みの条件をまとめておきましょう。飛行機に持ち込むときや預けるときは事前に確認してください。
機内に持ち込む(または預ける)ときの注意点
他のメイク用品とあわせて考えます
- 1容器あたり0.5リットル又は0.5キログラム以下
- 1人あたり2リットル又は2キログラム以下
- 化粧品類
- 医薬品・医薬部外品および
- 日用品・スポーツ用スプレー
ここで注意したいのは、アロマ以外の化粧品(化粧水や洗顔フォーム、香水など)との合算になる点。エタノールで薄めたアロマオイルや、アロマオイルを入れた手作りローションなども同じです。
例えばアロマテラピーの講座をするときなど、多めにオイルを運びたいときは要注意です。
なお、上記は国内線の話で、国際線の場合はこれに該当しないこともあるようです。つまり、各航空会社や外国当局の規則によっては、航空機内への持ち込み・お預け手荷物としての持ち込みができない場合もあるようですので、事前に問い合わせをするか、没収を覚悟するか!? 心にとめておきましょう。
客室乗務員さんに聞いてみました!
機内持ち込み可能ということは……?
ガイド中野(以下ガイド):アロマオイルを機内持ち込みしてもOKってことは、飛行機の中で開封してもOKだと理解できますね。
CA:はい、大丈夫ですよ!
ガイド:機内で香りものを使っていいものでしょうか?
CA:私たちも香りの重要性は知っています。ハンドクリームの香りで日ごろの疲れが癒された経験もありますよ!
……ですが、機内での香りは正直なところ、「ハンドクリームレベルまで」が助かります。機内は密室のため、かなり香りが広がってしまいますし、座席によってはお隣同士への影響が大きいためです。ときどき、お客様から香水の香りがキツイ! というクレームも頂きますので…。
ガイド:なるほど。それは当然、マナーとして必要ですね。
アロマオイルは機内で使うのが本来の目的ではありません
狭い機内での香りマナーを忘れずに
持ち込みに関する規定だけでなく、機内での香りマナーも守りつつ、目的地でのお仕事や快適なバカンスのために、アロマテラピーを上手に活用してください!
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