肌老化は80%が紫外線のしわざ!
肌老化の80%は紫外線が原因!春になったら本格的にケアをスタート
シワ、たるみ、シミなど、肌老化の原因の約
80%は、年齢ではなく紫外線と言われます。私たちの肌にダメージを与える紫外線は
UVA(紫外線A波)と
UVB(紫外線B波)があります。
UVBは波長が短く、肌表面の表皮にとどまって、赤茶色に肌を変色させて、シミやくすみなどの日焼けあとを残します。UVBは4月頃から強くなり、5月~9月までが特に強く肌に日焼けあとを残します。
紫外線ダメージの95%はUVAが原因
UVAは曇りの日も窓ガラスを突かして肌を傷つけます
肌老化を起こすのはUVBよりも、UVAなのです。
UVAは紫外線ダメージの95%を占めるため、紫外線=UVAと考えても過言ではありません。さらに波長が長く、肌の奥にある真皮にまで到達するため、真皮で肌の弾力やハリを保つコラーゲンやエラスチンなどの大切な美肌組織を傷つけて壊します。
コラーゲンやエラスチンを生み出してくれる線維芽細胞も傷つけて、新しい美肌組織を作る力を衰えさせてしまいます。もちろん、表皮の奥にひそんで、紫外線をブロックするメラノサイトを刺激して、メラニン色素が大量につくられるために、シミが増えてしまいます。
UVAは1年中、曇りの日、窓ガラスからも侵入
10:00~15:00が最も陽射しが強い時間帯。特に注意が必要です
UVAは、曇りの日でも降り注いでいます。さらに窓ガラスからも侵入します。つまり、紫外線対策は1年中、部屋の中にいても行うべきなのです。特に4月以降は、帽子や日傘を使ったり、1日のうちで一番強く紫外線が降り注ぐ
10:00~15:00の外出を避ける、ガーデニング、洗濯、布団干しなど外での家事はなるべく朝のうちに済ませましょう。
でも日傘や帽子だけではブロックできない紫外線が、白っぽい壁や床、道路に反射して下から肌に当たる光。やはり日焼け止めを塗ることが紫外線対策の基本ですね。
肌に悪い?でも紫外線もかなり肌に悪い!
紫外線は確実に肌を老化させます
日焼け止めは肌に悪いと考える人もいます。でも紫外線はもっと肌に悪いダメージを与えます。日焼け止めで肌荒れを起こした経験があり、使うのをやめてしまった人も、毎年次々に刺激の少ない肌にやさしいタイプが改良されているので、あきらめずに自分の肌に合うものを探してください。
植物エキスや植物油の日焼け止めもある
どうしても肌荒れを起こしてしまうという人には、下に紹介する紫外線吸収剤や紫外線散乱剤、鉱物原料、合成界面活性剤などを使わずに、
植物油や
植物エキスを使った日焼け止めも販売されているので試してください。
紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の違い
紫外線吸収剤は紫外線を吸収して熱として放出。紫外線散乱剤は乱反射させて放出します
肌トラブルがある人や敏感肌の人、乳幼児用などは、肌ダメージの原因になることが多い
紫外線吸収剤を使っていないものが多いです。紫外線吸収剤は肌に当たる紫外線を一時的に吸収し、熱エネルギーにかえて外に放出することで、肌の奥に紫外線が入らないようにブロックするもの。
紫外線吸収剤として使われている成分:
- パラメトキシケイヒ酸オクチル
- オキシベンゾン
- オクチルトリアゾン
- サルチル酸2エチルヘキシル など
紫外線散乱剤は、肌の表面で紫外線を乱反射させて紫外線が肌の奥に入らないようにするもので、酸化チタン、酸化亜鉛などパウダー状の成分です。そのため白っぽくなったり、テカリが気になることがあります。そこで散乱剤を超微粒子化することできめ細かく乱反射させ、長持ちさせることができるように改良されている製品も登場しています。
紫外線散乱剤として使われている成分:
肌トラブルに配慮した日焼け止め
肌トラブルに配慮した日焼け止めが毎年改良されています
紫外線吸収剤は敏感肌の人には肌トラブルの原因になることもあるため、吸収剤を使わない日焼け止めも開発されています。紫外線吸収剤が使われていない日焼け止めは
「ノンケミカル」「ミネラルオンリー」などと表示されることが多いです。
また最近では紫外線吸収剤を
カプセル化して、肌に刺激を与えないように配慮されたものもあります。
次のページでは、肌老化を防ぐ、日焼け止めの選び方と使い方についてご紹介します。