目黒川を挟んだ高台にお屋敷街
通り沿いにマンション
長者丸は上大崎2丁目の一部。地名としては残されていない |
目黒川、山手通りを挟んで両方に高台があり、それぞれ、一戸建てを中心とした住宅街になっている。マンションが多いのは、それ以外の幹線道路沿いなどになる |
目黒駅から山手通り方面を見たところ。権之助坂は写真中央で合流し、下っていく |
歩いていて気になったのが駅前にある都バスの営業所跡地。かなり広い場所だけに、今度どのように活用されるかが気になるところ |
ただ、それ以外の場所でのマンション供給はそれほど多くはありません。前出の花房山、長者丸などといった高台の地域は地価が高く、マンション建設には厳しい条件が付く用途地域のため、規模の小さな高額物件が中心となっています。長者丸では2億円、3億円という中古物件もあるほどです。
築20年、30年でも人気
山手線内でも高額のエリア
山手通り、中目黒方向を見たところ。両側にはマンションが建ち並んでいるが、中にはかなり古いものも |
古い物件でも人気は高く、価格も高め。2017年10月に公表された東京カンテイの沿線・駅別の中古マンション価格を見ると3.3m2で304万円となっており、60m2で考えると、5700万円くらいという計算になります。さらに、これが一戸建てになると、予算は1億円以上から。それでも、かなり難しいと思っておいたほうがいいでしょう。
目黒駅からは三軒茶屋や大岡山方面などバス便が多数発着する |
目黒という駅名ながら、駅が品川区にあるのは有名な話ですが、このあたりは品川区と目黒区が入りくんでいます。大ざっぱにいえば、山手線の内側は品川区で、外側は目黒区ですが、駅周辺は外側でも品川区。自治体が違えば、提供されるサービス、利用する庁舎なども異なってきますので、場所を選ぶときにはどちらの区民になるのかを気にしておきましょう。特に子どものいる家庭にとっては、施策の差をチェックしておきたいところです。
物件価格、家賃ともに高水準ながら、人気の街、目黒。足回りだけではない魅力は駅を離れて歩いてみればすぐに分かります。関心のある方はぜひ、余裕を持って訪れてみてください。
*2007年6月の記事に加筆、修正。
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