女性誌の3大定番おしゃれタウンといえば、銀座、表参道に自由が丘。中でも自由が丘は遊びに行くだけでなく、住む場所としても人気の高い街。緑や花の豊富なこの街での暮らしを見ていきましょう。

【自由が丘とその周辺の様子は?】

自由が丘は車でも、電車でも便利な街。10分少し歩けば他の駅を利用できることも。住宅街に店が点在していて、歩くことが苦にならないとの声も

東急東横線、大井町線に加えて、環八なども近い便利な立地

東急東横線自由が丘駅
東急東横線と大井町線が交差する自由が丘。徒歩圏内には奥沢、九品仏などの駅も
渋谷と横浜をつなぐ東急東横線急行で渋谷から9分、自由が丘は東横線と東急大井町線の2線が交差する交通の要所です。大井町線を利用すれば、東急田園都市線二子玉川、京浜東北線大井町と首都圏内でも異なる方向に出られますし、環八や第3京浜、東名高速のインターなども近く、車利用にも便利な街です。


九品仏川緑道
駅すぐ脇の九品仏川緑道は子ども連れのお休みスポット
とはいえ、がさがさした雰囲気はなく、むしろ、女性好みの柔らかい雰囲気がこの街の魅力。マリ・クレール通り、サンセット・アレイ、メープルストリートなど、しゃれたネーミングの通りには、若い女性はもちろん、母子でショッピングを楽しむ姿や、小さな子ども連れのお母さんたちの姿を多く見かけます。田園調布方面、目黒通り方面に向かって多少の坂はあるものの、歩くのがツライほどではないという立地も歩きやすさには役立っているようです。


スイーツフォレスト
有名パティシェのケーキ店、古くからの和菓子店など、甘いもの好きには魅力的な街。写真は2003年にオープンしたスイーツフォレスト
さて、その女性たちのお目当てはブティックにカフェ、レストラン、雑貨店、美容院、ケーキ店や和菓子店など。最近では人気ショップを集めたケーキのテーマパーク、スイーツフォレストも賑わっています。また、各種おけいこ教室が多いため、レッスンに訪れる女性も少なくありません。

生活に必要な個人商店も多数、意外に夜も遅い街

自由が丘デパート
自由が丘デパートには100を越す店舗が営業中
とはいえ、女性好みの店だけではないのが、自由が丘の奥の深いところ。例えば駅前にある自由が丘デパート。昭和27年に終戦当時バラックで営業していた店舗が入居してオープンしたもので、入り口にあるのはなんと、金物屋さん。スーパーなどでは手に入れにくい、大小様々な鍋や焼き網などが揃います。その他、街中には牛乳屋さん、米屋さんなど、昔からの個人商店が健在。見た目のおしゃれさだけではない、生活のある街であることを伺わせてくれます。加えて「深夜営業のバーや焼肉屋さんが多く、意外に夜は遅い街なんですよ」とは結婚以来10数年自由が丘に住んでいるというマダムの弁です。

インフォメーションセンター

自由が丘のインフォメーションセンター。授乳室も用意されており、ここで申し込む仕組み(クリックで拡大)

さらに、こうした商店の元気さを支えているのが商店街振興組合です。この街では10月の女神祭りをはじめ、季節ごとに各種イベントが開かれていますが、こうしたイベント主催はもちろん、インフォメーションセンターの運営、街の清掃や花壇の手入れ、夜間の自警団組織、事業所の夜間ごみ収集システムなど、独自の活動ぶりは特筆もの。キレイで安全な街はこうした努力の賜物といえるわけです。

 

自然や環境に優しい街の象徴、サンクスネイチャーバス

サンクスネイチャー
バス運営の一翼を担うガーデニング等の店、サンクスネーチャーは自由が丘のイメージショットにしばしば登場する有名店
独自の方式でもうひとつ、この街らしいのがサンクスネイチャーバス。1997年にスタートした27人乗り、無料のこのバスは、地域の有志がサポーターとなって走らせているもの。このバスを利用すれば、街中への車両乗り入れが減り、歩行者が安全で歩ける上に、排気ガスも減らせるというのです。ガソリン代わりに家庭で使用済みのてんぷら油などが原料といいますから、自然にも人にも優しい活動です。そして、こうした意識の高い住民が多いせいでしょうか、一般の住宅にも緑、花が豊富で、自由が丘はお店巡り以上に散歩の楽しい街でもあるのです。

 

電話ボックス

駅前の電話ボックス。ここも屋上が緑化されており、運動に参加していることが分かる。電話ボックスに書かれているのは、この街のシンボルキャラクター、ホイップるん(クリックで拡大)

さらに2009年からは自由が丘にさらに緑を増やそうと、「自由が丘森林化計画」なる事業がスタート。自由が丘の街のど真ん中でミツバチを育てるプロジェクト「丘ばちプロジェクト」や自販機のルーフを緑化するなどの施策が進められています。街中で見かけるオリジナル自販機で飲料を買うと、その金額のうちの一部が緑化のための基金に寄付されるという面白い試みです。

 

駅前

かつてはごちゃごちゃしていた駅前のロータリーは広く、公園のような空間に生まれ変わった。ベンチなどもあり、待ち合わせにも最適(クリックで拡大)

加えて、目黒区は2005年から5年計画で自由が丘をさらに便利に、住みやすい場所にと駅舎のバリアフリー化、駅周辺の駐輪場整備などを行ってきました。その結果、2012年には国土交通省の都市景観大賞の都市空間部門で大賞を受賞、高い評価を受けています。

 

では、気になるこの街の住宅事情はどうなっているか、次ページで詳細に見ていきましょう。