城跡のある石神井公園を中心に
住宅と畑が混在するのんびりした街

パークロード石神井
160店ほどが加盟する商店街、パークロード石神井。なぜかインド料理店をよく見かけた
池袋から西武池袋線急行で一駅、わずか10分ほどに位置する石神井公園は平安時代末期以来開発されてきた街です。中心となっているのは駅の南口にある石神井公園。駅からパークロード石神井という商店街を抜け、坂を下ったところにあり、周辺には住宅が建て込んではいるのですが、公園内には武蔵野の面影が残されており、とても23区内とは思えないほどです。

三宝寺池の標識
温暖化からか植物の種類は減少しているというが、それでも見事な繁茂ぶりに驚かされる
公園内には石神井川に沿って西から東に湧水が豊富な三宝寺池、石神井池があります。このうち、三宝寺池の中の島にある沼沢植物群落は国の天然記念物にも指定されており、最近ではカワセミの飛来でも有名。デッサンをする人やカメラを構える人も多く集まります。この池のほとりには平安時代末期から室町時代中期まで、現在の台東区、文京区、豊島区、北区、荒川区、板橋区、足立区、そして練馬区とその周辺に勢力を持っていた豊嶋氏の居城のひとつ、石神井城があります。残念ながら、現在は城の中心部、主郭と土塁と空堀の一部が残されているだけですが、古くから地域の中心地だったわけです。

駅から南口方向
石神井公園駅から南口方向を見たところ。高い建物はほとんどない
こうした環境を残すため、石神井エリアは風致地区に指定され、許可無く勝手な開発ができないようになっています。練馬区内では石神井と大泉の2箇所が指定されており、緑豊かな住環境が得られる地域になっています。

池のほとりの住宅街
石神井池と遊歩道を挟んで広がるお屋敷街。建物の大きさはもちろん、植栽の手入れの行き届いた風情にも圧倒される
その石神井公園周辺でも別格なのが石神井池の北側に広がる石神井6丁目。ここは公園脇の遊歩道から駅に向かって緩やかな傾斜があり、特に遊歩道脇には広壮なお屋敷、高額マンション、一軒家のレストランなどが並びます。いながらにして公園、遊歩道の桜を眺められる絶景のロケーションで、練馬の田園調布とでも呼びたいほどです。また、この地域を中心に自宅で各種教室やサロンなどを開いている方も多いそうで、文化的な香りもします。

石神井図書館近く
公園の近くには図書館、プールなど公共施設が集まっている
6丁目以外も石神井町は大半が風致地区で当然ながら第一種低層住居専用地域。大半が一戸建てで一部小規模な集合住宅が並ぶ静かな、空の広いエリアです。また、石神井公園の南側には区立図書館、現在改装中の区立プール(平成22年3月に生涯学習施設などが併設される予定)などもあり、子どものいる家庭には勉強にも、遊びにも便利です。

今回取り上げるエリアはこのあたり

石神井公園の位置関係
公園のある南口、畑や関越自動車道インターのある北口では街の雰囲気がやや異なる


続いて再開発後の北口と現在の住宅事情を見ていきます。