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新宿西口で進行中の再開発をチェック

高層ビル群や都庁の建設なども含め、長らく開発が進んできた新宿駅西口。北新宿一丁目、二丁目、西新宿八丁目、六丁目などでの開発が終わり、現在進んでいるのは西新宿五丁目。今後三丁目の計画もあり、まだまだ変化は続きます。

中川 寛子

執筆者:中川 寛子

住みやすい街選び(首都圏)ガイド

昭和33年の首都圏整備計画から始まった新宿副都心建設計画。淀橋浄水場跡地を中心とした西口の超高層ビル群が建設された以降も、開発は続いています。今回は平成18年11月11日の記事に加筆、現況を見ていきます。

 

最近10年で行われてきた再開発エリアの位置関係概念図

 

再開発地域の概念図
新宿駅、青梅街道、中野坂上駅を中心に、再開発地域を概念図として表記

平成18年11月に記事をアップした時点で再開発が行われていたのは上図にあるエリア。そのうち、青梅街道の北側で、北新宿一丁目・二丁目と西新宿八丁目成子地区の2カ所はすでに開発が終了し、南側の西新宿六丁目も終了。現在開発が進んでいるのは、その当時、具体的な計画に至っていなかった西新宿五丁目、そしてこの図からは離れた西新宿三丁目です。開発が終わった地域についてはその変化を、開発が進んでいる地域では今後の予定を見ていきましょう。

  

北新宿地区
全9棟のうち、7棟が完成。平成26年度内に事業完了予定

 

開発地域の模型
開発地域の完成予定模型。手前が青梅街道になり、中心を斜めに走っているのが放射6号

青梅街道と神田川に面する北新宿エリア(北新宿一丁目、二丁目地区と一部西新宿八丁目)は、かつて、一本入ると細い入り組んだ路地に小さな木造住宅がひしめく地域でした。防災面から危険であることに加え、都心部にあるにも関わらず、土地が細分化され、有効利用されていなかったことを改善するために、平成6年の都市計画決定から、約4.7haの敷地で、東京都施行で延々と事業が行われてきました。


 


 

放射6号
平成18年時点の放射6号の様子。左手がすでに完成している賃貸、分譲それぞれの建物だ

この地域ではもうひとつ、青梅街道から新宿税務署の前を通って、小滝橋通りと交差、新宿の駅前を通らず、駅反対側に抜ける放射6号の整備も大事な課題でした。これによって新宿駅周辺の渋滞を緩和するためです。現在、この4車線道路の工事は終了、平成21年2月には開通しています。


 


 

現在の放射6号

平成26年時点の放射6号。現在は左手の2か所で住宅建設が行われており、それが最後の工事になる(クリックで拡大)

 

 

 

 

 

 

 

神田川
再開発地域の背後にある神田川。緑道が設けられ、散策が楽しめる場所もある。また、さらに整備される計画も。このあたりの風景は当時も今も大きくは変わっていない

再開発エリアでは全9棟の建物が予定されており、現在は最後の2棟の工事が進行中。いずれも住宅です。当初の完成予定は平成19年度でしたから、それからすればだいぶ遅れはしましたが、完成は目前。住宅2棟以外は公園も含めて完成しており、街の雰囲気は大きく変わりました。



 

西新宿八丁目成子地区
平成23年12月竣工。周辺でも小規模な新築が増

 

成子天神社
江戸時代には瓜の産地だったという成子坂周辺。天神社には富士信仰の象徴、富士塚も

北新宿地区に隣接、平成18年時点ではこれから立ち退きが予定されていたのが西新宿八丁目の成子地区。青梅街道沿いに鳥居がある、成子天神社から名づけられた歴史ある地域ですが、こちらも北新宿地区同様に低層住宅が密集する地域。細い路地を囲む飲食店などもあり、生活環境の改善と防災性の向上は急務とされていました。


 


 

再開発エリアの看板
平成18年時点の地域内の様子。移転のお知らせや看板が目についた

こちらは青梅街道、放射6号と幹線道路に面しており、既存の高層ビル街とも近いため、業務、商業施設と住宅が混在した高層棟(地上40階)、住宅中心に商業施設の入った低層棟(地上11階)が建設され、平成23年に竣工しています。完成予定は平成20年度でしたから、こちらもだいぶ、遅れました。しかし、再開発で誕生した建物の周囲では古い建物の建て替えが進んでおり、再開発が周囲にも影響を与えつつあることが分かります。


 
成子天神社とマンション

成子天神社も新しくなり、以前は建物の陰で見えにくかった富士塚もよく見えるように。高層ビルの谷間に富士という不思議な風景が見られるうように(クリックで拡大)

 

 

 

 

 

 

 

 

西新宿の路地
青梅街道から新宿税務署へ向かう道は車と人がすれ違えないほど細い

ちなみに、この成子地区から山手線までの間にはまだ狭隘な道路、古い木造アパートや一戸建ての続く地域も残されています。平成18年から少しずつ変化はしており、更新された建物もあるものの、防災面からいえば、もう少しなんとかしたいところ。今後の動きが気になるところです。


 

西新宿六丁目
平成22年に完成、十二社通りには高層マンションも

 

西新宿6丁目
平成18年の開発以前の状態。十二社通りに向かって緩く傾斜する土地だった

中央公園の向かい側に位置する西新宿六丁目西第6地区は面積1.7haに住宅棟、業務棟、店舗等が作られ、平成22年には竣工。23年には再開発組合が解散しています。

また、西新宿六丁目では十二社通りでも同じ時期に高層マンションが建設され、青梅街道の北側、新宿野村ビルの向かいでもオフィス、住宅の入る物件が建設されています。


 

こうした相次ぐマンション建設の影響で、ここ数年、住まいを探す人たちの間での新宿の位置づけは大きく変わってきました。西新宿といえば高層建築物がイメージされますが、これまでは大半がオフィスビルでした。ところが平成10年以降、200戸を超す規模のタワーマンションが徐々に増えています。以降でご紹介しますが、これからもまだまだ増える予定。こうした変化が歌舞伎町を中心とした夜の街というイメージの強かった新宿を住む街に変えているのです。


 

その良い証左がこのところの各種の住みたい街ランキングでの新宿の順位上昇です。あるデベロッパーの調査ではかつて17位だった新宿が4位に、複数のデベロッパーが関わる調査では20位から15位にと変化しているのです。考えてみれば、新宿の西口エリアには商業施設あり、公共施設あり、大きな公園あり、総合病院ありと様々な施設がごく限られた範囲に揃います。繁華で交通量が多いなど環境に難がある場所もありますが、逆に新宿とは思えないほど静かな場所もあり、住む街としてみた場合にも十分に魅力的なのです。 

続いてはこれから行われる西新宿五丁目、三丁目の再開発を見ていきましょう。

 

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