コーチング/コーチング基本知識

高パフォーマンスを引き出す「強み」とは(3ページ目)

1人1人の力を発揮させることができるかどうかで、チームのパフォーマンスに大きな違いが生じます。あなたは、メンバーの強みを把握してますか? 今回は、強みの見つけ方をご紹介します。

平野 圭子

執筆者:平野 圭子

コーチングマネジメントガイド


強みを見つけるエクササイズ

強みの発揮
場面によって発揮される強みは変わる
まず、社内会議やプロジェクト運営など、具体的な場面を想定することにしましょう。強みは特に、不測の事態が発生したときに表出する傾向にあります。何かトラブルが生じた時や、緊急に対応せざるえなかった時のことを思い出してください。

ここでは、ある不測事態に対応したチームメンバーの行動から、それぞれのメンバーがどのような強みを持っているか解説します。

【状況】
お客様に対して送った商品案内メールが、間違った内容で送られてしまった。

Aさん:社内の関係者全員に直ちに連絡。お客様へのお詫びメールなどの配信について上司から指示を仰ぎ、時系列で何をすべきかを具体化する

Bさん:事故を引き起こした責任者と原因を特定する

Cさん:何人のお客様に案内メールが送信されたかを調査。内容を確認し、受け取ったお客様からのクレームを調べる

このように同じ問題に対して3人の反応は違います。それぞれの強みは、

Aさん:全体を把握する能力が高い。一部分だけを見るのではなく、全体像を捉えているのでリーダーシップを発揮できる強みがある

Bさん:引き起こした原因に注目。同じことが起こらないよう、今後の危機管理に取り組む強みがある

Cさん:現状把握に意識が行く。冷静な判で物事を捉えるので、現場の正しい状況を「指摘する者」としての強みがある

メンバーの強みをメモしよう

上記に不測事態のときにわかる強みを紹介しましたが、会議やプレゼンテーション、新規事業の立ち上げなどの場面でも、各メンバーがどのような行動をとる傾向にあるかを見ることができます。

各メンバーの特徴や強みを把握できたら、手帳に記録したり表計算ソフトなどを活用するなどしてオリジナルのデータベースを作成し、適宜更新するといいでしょう。

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