ついイラッとしてしまう、、、年下上司との上手な付き合い方は?

年功序列が崩壊する職場環境の中で、年下の上司は珍しくなくなってきました。成果主義とはいっても、だれでも「年齢」は気になるもの。上から目線な態度や、ちょっとした言葉遣いにむかついてしまうなど、「年下上司」のもとでイライラな毎日を過ごしていませんか? イラつくあなたにそこから抜け出るヒントをお伝えします。  

量も質も変わってきた「年下上司」


年功序列から成果主義へ。

これについてはいろいろと論議は絶えませんが、転職も当たり前の時代になり、年功序列が崩壊するのは大きな流れといえるでしょう。そんな中、増えてきているのが「年下上司」

ただ、年功序列のなかでも「年下上司」はいました。典型的なのが、製造業などでよくみられた、現場で叩き上げられたベテランの部下と、大学卒で現場経験の浅い上司。年齢的にもかなりの差があったり、そもそものバックグラウンドが違ったりした場合が多かったものです。

ところが今では至るところで「年下上司」が出てきています。そして、今の「年下上司」はあまり年齢の差がなかったり、同じようなキャリアを積んでいたりするケースがほとんどです。実はそのことが、これまでよりも「年下上司」に悩む人が増えている要因です。
最近の「年下上司」は年齢もかなり近い

最近の「年下上司」は年齢もかなり近い

 

「年下上司」のやること・なすことにイラつく

「能力があれば年齢は関係ない」

日本経済新聞が「年下上司」に関するアンケート調査を行ったとき、多くの人から出された意見です。実際、「自分より有能だが年下の上司のもとで働くことに抵抗を覚えますか?」という質問に対し、「抵抗ない」と答えた人が75%にものぼったといいます。(日本経済新聞・2005年6月5日 朝刊)

この意見の前提になる「能力があれば」が曲者です。先ほど述べたように、今は「年下上司」といっても、自分自身と年齢的にも能力的にも大きな差のない上司が増えています。そんな「年下上司」と自分との能力の差で納得できずに、抵抗を感じている人が多いのです。

自分と全く違う人であれば割り切りもできます。今は自分と比べられる範囲なので、どうしても「年下上司」のやることなすことを常に自分と比較してしまいます。

「自分はダメだ」と落ち込んでみたり、「自分のほうがすごいのに」と怒ってみたり、感情的にとても不安定になります。

当然ながら、仕事への集中力も薄れていきます。そこからいらぬ失敗をしたりして、さらに落ち込んで悪循環に入る場合もあります。

「何をイライラしているんだ。これじゃ仕事ができないぞ」と自分を叱咤激励しても、なかなか変わるものでありません。「上司の立場に立てばいいんだ。あの上司だって年上の部下を持って大変なんだから」と相手の立場に立とうとしても、余計に感情が湧き起こってきて、見方や気持ちが変わるどころではありません。

一体どうしたらいいのでしょう?
 

自分と「年下上司」の接し方を横から眺める

自分に言い聞かせてもダメ。相手の立場に立とうとしてもダメ。こんなときは全く「別のところ」から眺めてみましょう。

この「別のところ」とは、第三者の視点です。

第三者といっても、全くの第三者でなくても構いません。例えば、あなたと同じ課やチームにいる同僚や部下の視点から見てみましょう。

彼らの目から、あなたと「年下上司」との関係はどう見えているでしょう?

彼らの目から、「年下上司」にイラつくあなたはどう見えているでしょう?


苦手な「年下上司」の立場に立つことが難しかった人でも、第三者の立場に立つことは簡単だと思います。そうやって見てみると、自分の姿がおかしく見えてくるかもしれません。

そして、「年下上司」にイライラしていた人も、第三者の視点に立つことで、だんだんとイライラがなくなっていることに気がつくでしょう。
 

周りに意識を向ければ楽になる

「年下上司」にイライラしたり、落ち込んだりしている人は、相手と自分自身との比較に大忙しです。そのときは「年下上司」と自分だけの世界に生きています。

そこに第三者の視点で自分や自分と上司との関係を見ることで、日常でも周りへの意識が起きてきます。自分の言動が周囲に与えるインパクトにも気付くようになります。そして、これまでよりも「年下上司」に意識が向かっていかなくなります。その分、イライラや落ち込みも少なくなるのです。

「年下上司」はこれからも増えていくでしょう。しかも、自分と近い「年下上司」が増えてきます。ついつい「自分だったらこうするのに」「自分はあそこまでできない」というように比較してしまいがちです。

比較しているときは、相手と自分自身しか見えていません。そんなときは第三者の視点を思い出して、世界を広げてみましょう。そうすることで、それまで難しかった「年下上司」の立場に立ってみることもできるようになっていきます。

肩の力を抜いて、自分を横から眺めてみましょう。


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