部下の能力を引き出し、最大のパフォーマンスを発揮させることができるコーチ型マネージャーは、部下について詳細なデータベースを持ち、力を発揮させるよう関わり方を個別に変えています。今回は「強み」とは何かを理解し、強みの見つけ方を紹介します。

強みとは何か

強いチーム
強みを活かしたチームは強力であり、強みを発見することがマネージャーの仕事
強みは必ずしも、その人が認識しているとは限りません。「あなたの強みは何ですか?」と聞いても、的確な答えが返ってくることは少ないでしょう。試しに周囲にいる人に、「あなたの強みって何ですか?」と聞いてみてください。

「強みですか? (長い沈黙) わからないですね……」といった反応が大体返ってきます。強みとは、自分があまりにも自然に行っていることなので、自分ではそれが強みであるということに気づかないものです。

2008年北京五輪で男子陸上100メートル、200メートルで金メダルをとったウサイン・ボルト選手は、五輪で走って初めて自分は速いランナーであると自覚したという話があります。他にも、英国の人気新人オペラ歌手のポール・ポッツは歌うことだけが楽しみの地味な携帯電話セールスマンでしたが、人気オーディション番組に出演して、一大センセーションを起こした、という例があります。(龍角散のテレビCMでおなじみです)。このように自然にできることは、自分ではわからないのです。

強みを辞書で引くと、「得意なこと。長所。優れているところ」と書いてあります。ここでは、普段の生活で比較的繰り返し現れる思考や行動パターンから、良い、正しい、優れている、と周りの人から評価されるものということにしましょう。「他の人に比べると、どちらかというと得意」というような相対的な比較から判断しないでください。

まずあなたは自分の強みを把握していますか? 

「私の長所や優れているところ、頼りになるところは何ですか?」
「私はいつそれを発揮していますか?」

と、周囲の4~5人に聞いてみてください。それだけで、あなたがどんな強みを持っているのか知ることができます。