マーケティング/マーケティング事例

売行好調なのに業績が悪化するその訳とは?(3ページ目)

通常企業はマーケティング戦略が功を奏して売上が上がればうれしい悲鳴を上げるもの。ところが中には困る企業も存在します。なぜ売上が上がって困るのか?そんなマーケティングのミステリーをお届けします!

安部 徹也

安部 徹也

マーケティング戦略を学ぶ ガイド

MBA Solution代表。講演や書籍執筆、メディア出演など多方面で活躍。主宰する『ビジネスパーソン最強化プロジェクト』は2万5千人以上のビジネスパーソンが学ぶ。

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マクドナルド、幸楽苑に見る顧客単価向上の秘策とは?

品揃えを充実させメニューの見せ方を変えることで業績不振を脱出できる。
幸楽苑の割引率の高いセットメニューを廃止し、新たなラーメンやカレーをメニューに加え、見せ方を一新して顧客単価を向上させるという戦略は見事当たり、それまで非常に高かった中華そばの注文率は20%台まで下がって顧客単価を10円以上アップさせることに成功しました。

ただ、このメニューの変更、および見せ方で業績回復に成功したのは何も幸楽苑ばかりではありません。前述したマクドナルドも同じ方法で成功しています。低価格のハンバーガーで低下した顧客単価を回復するために、エビフィレオやメガマックなど価格の高い商品を次々に投入。加えて100円で買える商品をセットメニューの横に配置することにより、セットメニューのついで買いを促進し、顧客単価がアップして業績回復を実現したのです。

この幸楽苑やマクドナルドの業績回復は、顧客単価の減少に悩む外食、小売企業にとって顧客単価向上のヒントが隠されています。品揃えを充実させ、売りたい商品を一番目立つところにディスプレーするなど、その見せ方を工夫することによって、顧客単価を上昇させることが可能になるのではないでしょうか。


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