顔つきから住み心地が読み取れる!?
次に建物の中に入ってみよう。ラウンジ、中庭、シンボルツリーなどの施設や植栽。それらもマンションの顔つきの一部として捉える側面も確かにある。しかし、建物内側にはもっと大切なそのマンションでの住み心地が、その顔つきに表れている。「パークハウス楠郷台」樹齢400年のシンボルツリーがこのマンションの顔になっている |
住民の意識が顔つきに滲み出る!?
住民の意識の高さが滲み出る部分、それはポスト周辺、掲示板、ごみ置き場、自転車置き場といった‘人が集う散らかりやすい’箇所である。不要なDMが床に捨てられないか、日程を過ぎた掲示物が残されていないか、など無意識のままでは当然汚れるものがそのまま放っておかれていないか。一人ひとりが整理整頓を心がけているか、がそれらを見れば一目瞭然だ。
築30年を超えるヴィンテージマンションのエントランス内。DMを捨てるためのゴミ箱がないためすっきりとした顔つきに。不要物を持ち帰る選択をしたからこそ得られた美観である |
管理人との関係も浮き彫りに
なかには管理人の努力が住民の意識の低さを補っているケースもあるが、その場合いたるところに「注意書き」が貼られているだろう。良い顔つきを保つには?
観光地にありがちな「ここにゴミを捨てるな!」というたて看板。せっかくの景観も台無しでは?と思った経験は誰にでもあるのではないだろうか。美観を保とうとしての注意書きが、逆にそれを損ねているような気がして仕方ない。そもそもマナーさえ守られていさえすれば、そんな警告は必要ないのである。
マンションの共用部分は誰のものではなく、全員が「自分のもの」だという意識が不可欠。当たり前のことのようだが、所有者全員の気持ちを維持継続させ‘良い顔つき’の状態を保つのはなかなか容易なことではない。
いつ見られても好印象を与える顔つきでいるためには、デザインもさることながら住民一人ひとりのマナーこそがその鍵を握っている。
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