ヴィンテージマンションの代表格「広尾ガーデンヒルズ」。築20年にもなる中古マンションがいまだにステータスな存在であり続けているのは何故だろう。今回は、その竣工当時から仲介パートナーとして携わってきた麻布リアルプランセンター(三井不動産販売)に広尾ガーデンヒルズの魅力と最新の売買動向を伺った。良質な中古マンションを見分けるヒント、ヴィンテージマンションを手に入れるコツが発見できるかもしれない。
広尾ガーデンヒルズ
広尾ガーデンヒルズ:約6.6haに及ぶ広大な敷地の高低差を生かして15の棟が建っている。それぞれの棟に個性を持たせ外観、住戸プラン、外構計画が施された。分譲会社/住友不動産・三井不動産・三菱地所・第一生命保険、設計/三菱地所設計・圓堂建築設計事務所


利便性と快適性

広尾ガーデンヒルズ
敷地入り口のサイン
日比谷線「広尾」駅を出て、外苑西通りを北に歩くこと約1分。左手に見えるオープンカフェの手前を左折すると、緩やかな坂道が街路樹に吸い込まれるように右に曲がっていく。正面の館名(サイン)を見過ごせば、敷地に踏み入れたことに気付かないくらい自然な導入路だ。

どうやらこの路は、幹線道路の喧騒を静寂な空気に切り替える重要な役割を果たしているようだ。「駅近で閑静」という両立しにくい理想的な住まいの二大要素を、街並みと隔絶することなく併存させている。

「一度住み慣れると離れられない良さがある」と川名氏(三井不動産販売 麻布リアルプランセンター所長)は言う。「ヒルズ内の住み替え希望も依然多いが、その理由は‘便利で閑静な住宅だから’の一言に尽きる」。

テクノロジーを競うタワーとの違い

センターヒル
センターヒルのサンクンガーデンからイーストヒルを臨む。新築では味わえない成熟した緑も非機械的要素のひとつ
都心回帰と騒がれたここ数年、23区内では1000戸級のマンションがいくつか売り出された。ツインパークス(汐留)、Wコンフォートタワーズ(東雲)の他、最近でも湾岸エリアを中心に大型マンションのプロジェクトが目白押しだ。

しかしそのほとんどは、超高層のタワー型マンション。最新の工法や設備を搭載したタワーマンションも確かに魅力的。しかし、テクノロジーを駆使した超高層タワーとはある意味対照的な「‘非機械的な良さ’を求める人が、この広尾ガーデンヒルズに惹かれる」(同氏)と言う。

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