顔つきの印象は資産価値にも影響する!?

何事も第一印象が肝心―それは他人との付き合いばかりではなく、住宅においても同じこと。以前にもましてデザインを重視する今、パッと見の良さはその将来的な資産価値に影響してくるとも考えられる。

では住宅、とくに(一軒屋よりも規模的な側面から)デザイン性を求められるマンションについて、その顔つきはどこを見て判断すればよいのか?その良し悪しの判断基準を探ってみよう。

六本木ヒルズを麻布商店街から臨む。愛宕、元麻布など森ビルが手がけた超高層の遠景は、東京の顔つきさえ変えた


遠近3つの景観

まず建物の見方を遠景、近景、中景と3つの距離感で分けてみる。遠く離れた場所からも存在感を示す超高層タワーや大型マンションの色形、あるいは日常人が出入りするエントランス周りなどの近景。この2つの視点は誰しも意識する部分ではないかと思う。

しかし、そもそも住宅は単に意匠の良さだけを追求する建物ではない。近隣との共存関係を築き、道行く歩行者の安全にも配慮する、つまり周辺環境との調和をどれだけ考慮しているかも重要な要素のひとつである。

「パークコート恵比寿ヒルトップレジデンス」の接動部分。建物の圧迫感を感じないどころか、緑も多く歩きやすい歩道に仕上がっている


そのような考えに立てば、中景で読み取れるデザインの良し悪しは非常に注視したいポイントのひとつ。具体的にはどのようなことなのか?例えば、

「建物と道路の間は余裕を持たせてあるか?」
「目隠し、季節感を演出するなど目的に応じた樹種が配置されているか?」
「違法駐車の防止策やドライバーの視界の確保など車と人の安全配慮は十分か?」
……などである。

住民と地域の関係をデザインしながら設計されているか、を中景から読み取っていただきたい。見た目、顔つきとはその格好の良さだけで判断してはならないと是非肝に銘じてほしい。

次のページではさらに突っ込んで顔つきの見分け方をまとめてみたい。