N.Yの高級コンドミニアムを

刀で切り裂いたかのような岩石に、要塞の入口を思わせる巨大な鉄の扉。「東京ツインパークス」の門構えは、あくまで力強く、そして人口的な装飾が印象に残る。

なかに足を踏み入れれば、都心にはあまりにも贅沢な吹き抜け空間に高級ホテル並みかそれ以上の内装と家具調度品が入る者をもてなす。

このタワーマンションのエントランスで感じ取る「安定感」と「心地よさ」。都心に住むに必要とされる要件を瞬時に体感できる入口ではなかろうか。

ニューヨークのセントラルパークを臨む高級コンドミニアムをそのまま写し取った、と表現した人も。およそ日本の集合住宅では例を見ない規模としつらえであることは間違いないだろう。


浜離宮の真正面であること

重厚な玄関周りに、グレーと黒の外観色。この汐留再開発エリアの中では保守的でありつつも、独特の存在感を放っているように思う。設計者が「200年経っても古びないデザインを」とプレスリリースで語っていたのを見上げるたびに思い出す。

この出で立ちと、東京都立浜離宮恩賜庭園の真正面というロケーションがやはり「東京ツインパークス」の象徴ではないだろうか。東京湾側から眺めると、“ここが東京の玄関口”と思わずにはいられないようなポジションに、このタワーマンションはそびえ立っている。

銀座から歩ける立地だから、と評する声もなくはないが、それはあくまでも付加メリットではないか。実際の眺めでも、このマンションの価値はやはり江戸時代にさかのぼる大名庭園の真正面にあることだとあらためて思う。

東京都都立浜離宮恩賜公園。首都高(右)のむこうが「東京ツインパークス」


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