タワーマンションのデメリット

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地上60m以上の高さを有する超高層建築物のマンションを「タワーマンション」と呼んでいる。階数にして、だいたい20階以上のものが該当する。おもに駅前再開発や、(公開空地を設ける代わりに高さや容積率の制限が緩和される)「総合設計制度」を活用して建てられることが多い。

したがって、タワーマンションはおのずと利便性の良い場所に建ちやすく、敷地内の空地や緑も豊富で、さらには共用施設やサービスが充実した大規模ならではの特典も加わるため、その売れ行きは総じて良い。

しかし、タワーならではのネガティブな面も持ち合わせている。背が高い分、柱や梁が太くなりがちでそれが空間に圧迫感を与えやすいこと、上層階は(工法にもよるが)地震の揺れが大きくなりやすいこと、エレベーターが止まってしまうと取り残された状態に陥ること、などだ。そしてそれが、東日本大震災を機にクローズアップされた。

改善ポイントと残された課題!?

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そこで事業者は、家具転倒防止金具設置のための下地をあらかじめ壁に埋め込んだり、防災備蓄倉庫の増設や長時間稼働の非常用電源設備を用意するなど早急に対策を講じた。その甲斐あってか、多少の価格ダウンは否めないものの、売れ行きそのものは予想以上の打撃を被ることなく推移しているといえる。物件によっては、震災前と後では逆に値段が上がった例もあるほど。

空間の窮屈さや眺望のはえる窓まわりなども、試行錯誤を経て、ある程度「これがもっとも住居らしいタワーの専有部」と思える工法も明確になりつつあるように思える。「順梁アウトフレームのガラス手すりバルコニー」などはその一例。

とはいえ、いまだ謎につつまれた部分がある。それが風。タワーマンションは強風にさらされることがあって、窓を開けられない場合があるというが、窓の開閉はさておき、建物そのものが風で揺れることがあるのだろうか。また強風にさらされているうちに、気密性が低下してしまうといったことはないのだろうか。