「三菱地所レジデンス」の経営戦略

八木橋社長

八木橋社長

三菱地所、三菱地所リアルエステートサービスの分譲事業部門そして藤和不動産の3社が統合し、「三菱地所レジデンス」として2011年1月より新たにスタートを切る。新会社の社長には、三菱地所リアルエステートサービス、藤和不動産の代表を歴任してきた八木橋孝男氏が就任。

企業ビジョンは「暮らしに、いつも新しいよろこびを。」お客様の声を芯に置き、ナンバーワンブランドの使命をもってチャレンジし続ける、と約束した。新会社の手掛けるマンションブランド名は「ザ・パークハウス」。三菱地所がこれまで一貫して用いてきた「パークハウス」に「ザ」を付けくわえた名称である。

経営戦略の骨子は、市場のボリュームゾーンを取りに行く、システム収益力の強化、顧客価値の追求の3点。ボリュームゾーンとは「3,000万~6,000万の価格帯をイメージした」(八木橋氏)。上限、下限は価格変動率が高すぎる、つまりハイリスクであると判断したのである。

「ザ・パークハウス(The Park House)」命名の背景

ロゴ

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「ザ・パークハウス」に至った経緯は、「購入者や検討者にヒアリングしたところ、「三菱地所のパークハウス」が、信頼や安心感につながる名称であることがわかったから」(同氏)。さらにリセールバリューにおける高評価も踏襲する理由になったという。

三菱地所のマンションといえば、首都圏全域で展開する他大手とは異なり、都心や城南城西地域における棟数割合の高いことが特徴のひとつだった。品を伴う高級感は、一朝一夕に成し得るスキルではなく、地所ならではの上質さには定評があった。

大規模ニュータウンや余暇事業も領域外としている。資本を短期に回転できる事業に特化したのは、やはりリーマンショックにおける市況変動の影響が大きかったからだと推測できよう。名は三菱地所の流れを受け継いだが、事業展開はこれまでとは異なる方向へ舵を切った。