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ウイスキー&バー/この店の、この一杯

この店のこの一杯 第4回 新しい年を寿ぐ、モルトと祝米(2ページ目)

BAR K6の西田稔氏は新春に特別なカクテルをつくる。ウイスキーのアイラモルトと祝米という京都独自の酒米でつくられた日本酒とステアしたサケティーニが客の舌と心に寿を伝える。

協力:サントリー
達磨 信

執筆者:達磨 信

ウイスキー&バーガイド

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ボウモア12年も英勲も生で飲めばいいじゃないか、という人もいるだろう。でも飲み方にルールはないのだし、日英同盟のようなカクテルの妙味もあるし、西田氏の柔らかいステアから生まれる一杯を正月気分で味わうのもいいではないか。



ボウモア12年はヨード香、ピート香がほどよく抑えられたボウモア入門者用の一瓶だが、祝米のまる味の中にボウモアの香味が絶妙に溶け、また芯を成している。
説明はともかく、まあ一度試して欲しい。おそらく1月中は英勲の純米大吟醸でつくっているのではないだろうか。


木屋町は高瀬川のどん詰まり、京情緒たっぷり一之船入を眺められるビルの二階にBAR K6はある。
オーナーバーテンダーの西田稔氏のカクテルにはまったのは『ナナ』というギムレットの変形スタイルの一杯を飲んでからだ。ちょっとミステリアスな香味で、とくに春先はとてもいい印象を口中に残す。
木の芽が香るおばんざいを満喫した後に飲む『ナナ』がとても旨い。春の若草が萌え出るような、なんともいえぬ爽やかな味わいが重なり合うのだ。



店は重くなく軽くもなくほどよい空気感に包まれている。ウイスキーはおそらく300本以上はあるだろう。レアもののモルトもあれば、まろやかなコクのブレンデッドもある。西田の極めて穏やかな物腰の接客を受けながら飲むウイスキーはまた格別。積み重なった琥珀の時の中に溶け入りそうになる。


BAR K6
京都市中央区木屋町二条東入ル ヴァルズビル2階
Tel.075-255-5009
18:00~3:00 (金土~5:00) 無休
チャージ¥300 ウイスキー¥700~ カクテル¥800~
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。
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