アンチエイジング/アンチエイジング基礎知識

アンチエイジングの7大成分!化粧品やサプリ、食事法等の取り入れ方

内側ケアにも外側ケアにも欠かせないアンチエイジングの7大成分を厳選。コラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチン、セラミド、レチノール、ビタミンC、アミノ酸による老化予防、食事法、スキンケア法などを伝授します。

宇山 恵風

執筆者:宇山 恵風

アンチエイジングガイド

老化の「3大原因」とは?

アンチエイジングの7大成分!化粧品やサプリ、食事法等の取り入れ方

「最近なんだか肌の調子が悪い」と思ったら老化が始まっているのかも……


シミ・シワが増える、ボディラインが崩れ始める、パワーが落ちる……などは、見逃してはならない老化のサイン。

いつまでも若く元気でいたいのに、外側からも内側からも襲ってくる老化は、なぜ起こるのでしょうか?その原因についてまとめました。

老化の3大原因は、主に以下のようなものがあげられます。

1.若さを保つためのホルモンや成分を生み出す力が衰える
2.呼吸で酸素を体の中に取り入れることでサビが生じる
3.タバコ、紫外線、化学物質、ウイルス、細菌、ストレスなどで体が傷つけられる

アンチエイジング、老化を予防するためには、この3つの原因を解決するように若さを保つ成分をたっぷり補給して、体が酸化してサビを起こさないように心がけ、有害物質やストレスからあなたの体を守ることが必要になります。

守りのガードを固めるためには、アンチエイジングのために必要な成分を、いろいろな形で体の中に取り入れること。

そこでアンチエイジングのスタートに欠かせない、若さをキープする成分について紹介しましょう。
   

アンチエイジングの成分1:コラーゲンとは?

アンチエイジングの7大成分!化粧品やサプリ、食事法等の取り入れ方

コラーゲンは若さを保つカギになる成分


コラーゲンは、体のしなやかさ、柔軟性、弾力性、伸縮性などを保つタンパク質です。

コラーゲンと聞くと美肌成分と思う人も多いはず。しかしコラーゲンは、骨や関節、血管、髪、歯ぐき、爪などにもあり、体全体のタンパク質の約30%を占めています。特に肌では真皮層で無数の網目状の層を作り、ハリや弾力性、しなやかさを保つ、「肌の土台」と言える存在です。

コラーゲンは動物の皮や軟骨、魚のうろこや皮、骨の周辺にあります。鶏の手羽先、軟骨、豚足、ふかひれなどがコラーゲンを多く含む食品として有名です。

私たちにとって大切なコラーゲンも、30歳を過ぎた頃から体内で生み出す力が落ち、コラーゲン量はどんどん減少します。これによって、肌の衰えや血管の弾力性などが失われ、老化が進んでしまうのです。
 

コラーゲンの種類と摂取法

原料からコラーゲン成分を取り出したのが次のようなコラーゲンです。

・鶏由来コラーゲン……鶏の軟骨からコラーゲンを抽出したもの
・ブタ由来コラーゲン……ブタの皮から抽出したもの
・魚由来コラーゲン……魚のうろこから抽出したもの
・マリンコラーゲン……マグロやカツオなどの魚の皮から抽出したもの

それぞれの原料によってニオイや味などが異なりますが、ガイドがオススメするのは、魚由来の低分子コラーゲンとビタミンC入りの美容ドリンク。

分子の大きいコラーゲンを小さく加工しているので、腸で吸収しやすく、コラーゲンの合成に必要なビタミンCを一緒にとることで、さらにアンチエイジング効果がアップします。液体のドリンクなら水に溶かす手間もなく、飲みやすくフルーツ味などに加工されているので、ビギナーにもオススメです。

スキンケアにもコラーゲンが含まれているものがありますが、浸透力よりも肌の乾燥を守ったり、バリア機能を高める、肌の表面の弾力や滑らかさを取り戻す効果が高いと、ガイドは感じています。
 

アンチエイジングの成分2:ヒアルロン酸とは?

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ヒアルロン酸は赤ちゃんのときはたっぷりあるけれど、年齢とともに失われる


ヒアルロン酸は体の水分保持に欠かせない成分。そのスポンジのような保水力はバツグンで、1g(小さじ1杯)に6リットルもの水分を含む能力があります。加齢とともに体内のヒアルロン酸の量が減少し、40歳くらいになると赤ちゃんの時の20分の1程度に減ってしまいます。皮膚だけでなく、関節、目、血管、心臓など体のいろいろな部分に存在し、ゼリーのようにドロドロした状態で水分を保つヒアルロン酸。関節液として関節に余分な衝撃を与えないようクッションとして働いたり、血管の柔軟性を保ったり、ドライアイや目の疲れを予防します。また傷の修復などでも活躍します。

ヒアルロン酸は肌の真皮層にあり、肌の土台になるコラーゲン繊維に水分とうるおいを与える大切な役割を担っています。また、肌の表面や髪を乾燥から守る働きもしています。
 

ヒアルロン酸の種類と摂取法

ヒアルロン酸は熱に弱く、脊椎動物しか持っていない成分。鶏のトサカに多く含まれていることが知られていますが、卵の殻の内側に付着している卵殻膜からもヒアルロン酸が抽出できます。

ほかにも乳酸菌や微生物、菌を使ってバイオ製法で生成したヒアルロン酸があります。

ガイドがオススメするのは、ヒトのヒアルロン酸に近くて定着も比較的いい、鶏や卵の殻から摂った天然由来のヒアルロン酸です。ヒアルロン酸は体に取り入れてもすぐに排出されてしまうので、一度にたくさん摂るよりも、食事の度に少しずつサプリメントで摂ったり、化粧水、フェイスマスク、保湿ミストなどでこまめに補給して肌の乾燥を防ぐほうが効果的だと思います。
 

アンチエイジングの成分3:エラスチンとは?

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たるみ知らずのハリ肌にはエラスチンが必要


エラスチンは、肌の真皮層で肌の土台となるコラーゲン繊維にコイルのように絡み付き、コラーゲン同士を固定して支える頑丈なゴムのような役割を担っています。

肌以外にも、靭帯、軟骨、子宮、肺などでエラスチンが臓器の伸縮性を保つように活躍しています。

エラスチンは年齢とともに自分の体でつくりだす力が衰え、30歳を過ぎた頃から不足しがちになるため、肌のたるみやシワなどの原因になります。
 

エラスチンの種類と摂取法

エラスチンは、カツオ・ヒラメ・タラなどの魚や、ブタの血管組織から抽出して作る貴重な成分。5年ほど前からサプリメントや美容液などに配合されるようになりました。

ガイドは、エラスチンも含まれているコラーゲンドリンクやスキンケア製品を、一石二鳥の相乗効果を期待して使っています。

コラーゲンとエラスチンは共同体のように絡み合って、コラーゲンを含む手羽先や豚足、軟骨などにはエラスチンも含まれているので、食事から摂ることもできます。ちなみにガイドの場合、肌のプリプリ感を取り戻したいときは、迷わず手羽先の塩焼きにレモン汁をたっぷり絞って食べています。
 

アンチエイジングの成分4:レチノール(ビタミンA)とは?

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毛穴の目立ちを防ぎ、キメを整えるのはレチノール


レチノールはビタミンAの別名で、ビタミンAは、体のサビを作る活性酸素を減らしたり、炎症を防いだり、皮膚や粘膜を強化したり、目の疲れを改善することで知られています。

肌ではニキビや肌荒れを改善したり、皮膚の細胞分裂を活発にして肌代謝の遅れを改善したり、キメを整える働きがあり、アメリカでは医療用としてニキビ治療や肌老化の治療薬として普及しています。

年齢を重ねるごとに体のサビを作る活性酸素が発生してしまいます。それを早めに除去するためにも、レチノールは重要な成分です。
 

レチノール(ビタミンA)の種類と摂取法

野菜に含まれるビタミンAはβカロチンと呼ばれ、βカロチンがビタミンAとして働くためには、油が必要なので、緑黄色野菜は油で炒めたり、油をかけて食べると、ビタミンAを上手に吸収できます。ほかにもビタミンAは、ウナギやレバーなどに含まれます。

レチノールの美肌効果を高めるために開発されたレチノイン酸は、レチノールよりも老化肌トラブルへの改善効果が高く、シミ、シワや毛穴、ニキビ跡を目立たなくするほか、皮脂の分泌を抑えてオイリー肌のテカリなどを改善します。

ガイドが皆さんに注意してほしいポイントは、レチノイン酸は効果が高いだけに、ヒリヒリ感、皮むけ、赤みが出るので、肌の弱い人は特に注意が必要。医師の指示に従って使用することです。

ガイドの場合、レチノールは毛穴が気になる部分に厚めに塗って寝ます。また、パックやスクラブ、酵素洗顔、イオンスチーム美顔器で毛穴の掃除をした後に毛穴に塗り込んで寝ると、毛穴が小さく目立たなくなって、とっても助かります。

もちろん日頃から、ニンジンや春菊などのビタミンAを含む野菜を食べたり、肌が疲れているなと感じたら、ウナギやレバーなどビタミンAたっぷりのスタミナ食を食べるようにしています。
 

アンチエイジングの成分5:ビタミンCとは?

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紫外線によるダメージ修復や活性細胞にはビタミンC


ビタミンCは、老化やストレスで体全体に発生した活性酸素を取り除く強力な抗酸化力を持っています。

さらに紫外線の刺激でできるメラニン色素の生成を抑制したり、余分な皮脂の分泌を抑えたり、コラーゲンを生み出す力を高めたり、肌荒れやニキビを予防する美肌効果もあります。

ビタミンCは、年齢とともに増える体のサビを予防したり、修復するのに欠かせないアンチエイジング成分です。

たくさんのアンチエイジング効果を持つビタミンCですが、実は非常に不安定で、空気に触れるとすぐに酸化してしまいます。また肌から浸透しにくく、肌に塗ったまま時間が経つと酸化して、肌にダメージを与えてしまうこともあります。

ビタミンCは体内に余分に溜め込んでおくことができず、すぐ体の外に排出されるため、不足しがちなのです。
 

ビタミンCの種類と摂取法

不安定で肌からの吸収が悪いビタミンCを改良したのが、「ビタミンC誘導体」です。ビタミンC誘導体は、ビタミンCの主成分を安定させ、肌への吸収力も高め、酸化しにくくしたもので、美容液や美白剤に配合されることが増えている注目の成分です。

ビタミンC誘導体は、さっぱりした水溶性とこってりして保湿力と浸透力の高い脂溶性があります。ガイドの場合、朝の化粧水は水溶性ビタミンCでさっぱりと済まし、夜の美容液は脂溶性でたっぷりとビタミンCを浸透させて、昼にできた活性酸素をお掃除。サビのない肌を心がけています。

ビタミンCは、果物や野菜に含まれるほか、サプリメントでも手軽に摂取できます。

風邪をひきそうなときや元気がないとき、肌荒れが気になるときや、焼肉などを食べ過ぎて皮脂が過剰に分泌されニキビや肌荒れを起こさないためにも、ビタミンCのサプリメントを1日3~5回に分けて少しずつのんだり、果物や野菜を多めにして、たっぷりと補給しています。
 

アンチエイジングの成分6:セラミドとは?

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セラミドがなくなるとシワが増える


セラミドは皮膚表面の皮脂膜の下にある角質層で、細胞と細胞をつなぐ潤滑油のような役割をしてくれます。また肌を乾燥やシワから守り、キメを整えてニキビや肌荒れなどの細菌感染からも守ってくれます。

セラミドは加齢とともにその量が減ってしまい、それが原因で、皮膚の細胞と細胞の間にすき間が生じて、痛んだレンガのように侵食が進みます。それがシワなどの肌老化になるのです。

空気の乾燥や、ストレスなどでもセラミドの量が減って肌コンディションが悪化することもあります。
 

セラミドの種類と摂取法

セラミドには馬などの動物由来のほかに、コンニャクや米、麦、大豆などの植物由来のものがあります。動物由来は吸収はいいのですが、価格がやや高くなります。

また肌のセラミドに似せて合成した「活性化セラミド」もスキンケア用品に配合されています。

ガイドのオススメのセラミド摂取法は、冬~春の乾燥する季節には、動物由来の高級なセラミドでしっかりと肌をブロックして、それ以外のときには、お手ごろ価格のセラミドに切り替えて、肌を甘やかさず、肌自身が持っているバリア機能を落とさないように気をつけています。
 

アンチエイジングの成分7:アミノ酸とは?

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元気の源アミノ酸が減ると、体全体が衰える


アミノ酸は、私たちの体をつくるタンパク質のもとになる小さな物質です。皮膚の表面では、表皮の角質細胞の中で保湿成分として、肌のうるおいとキメをキープ。肌の内側の真皮層では、皮膚の土台として弾力性を保つコラーゲンやエラスチンの原料になります。

食べ物から摂ったタンパク質が胃の中で分解されて腸で吸収され、血液中でさらに小さいアミノ酸に分解。細胞内で体に必要なタンパク質をつくります。

まさにアミノ酸は、私たちの体を作る「元気のもとになる粒」のようなもの。それが減ってしまうと、皮膚や体が萎縮して小さくなり、シワやたるみにつながるのです。
 

アミノ酸の種類と摂取法

アミノ酸の種類は20種類で、胃腸の機能を高めるグルタミン、コラーゲンを作るプロリン、エネルギー源になるアスパラギン酸など、それぞれの役割に分かれています。

ガイドのオススメの摂取法は、バランスのいい食事。野菜、果物、魚、穀物のほかに、最近悪者扱いされている肉は脂身を避けて、質のいい赤身の肉を50~100g程度、週に2~3回食べるようにしています。

スキンケアでも、いろいろな種類のアミノ酸を含んだ美容液を肌の疲れが目立ったときや、「これから徹夜で働く!」と思ったとき、気合を入れてたっぷりと塗っておきます。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※個人の体質、また、誤った方法による実践に起因して肌荒れや不調を引き起こす場合があります。実践の際には、必ず自身の体質及び健康状態を十分に考慮し、正しい方法で行ってください。また、全ての方への有効性を保証するものではありません。

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