秋を美しく彩る紅葉・黄葉の名所一覧
四季の移り変わりがはっきりしている日本国内において、秋は各地で紅葉や黄葉を楽しむことができる季節。普段は何気ない風景を紅葉や黄葉が彩ることで、期間限定の素敵な風景が楽しめます。そんな紅葉・黄葉の風景が楽しめる名所・旧跡をまとめてご紹介します。※見頃の時期は、その年の気候により大きく変動します。目安としてご覧下さい。
<目次>
【北海道】日本一早い紅葉を楽しむなら、北の大地へ!
紅葉シーズンの口火を切るのは北海道。緯度が高いため、日本で一番早く紅葉が楽しめる場所もあります。■大雪山系
(見頃:9月中旬~下旬) 標高2000メートル級の山々が連なる大雪山系では、ナナカマドなどの木々が赤く色づき、山肌を染め上げます。ロープウェイで行ける旭岳五合目の姿見や、バスで行ける層雲峡や銀泉台などで素晴らしい紅葉が楽しめます。
■ニセコ
(見頃:10月上旬~中旬) ウインターリゾートとして知られていますが、秋は湿原が広がる神仙沼や大湯沼でのハイキング、ニセコパノラマライン沿いなどドライブ中でも紅葉を愛でることができます。
■定山渓
(見頃:10月上旬~中旬)
札幌市内中心部から1時間ほどで行ける温泉地で、渓谷のまわりを美しい紅葉が彩ります。
■美瑛
(見頃:9月下旬~10月上旬) 十勝岳近くの白金温泉から美瑛の中心部に紅葉・黄葉が下りてきて、春・夏とは違った目にも鮮やかな美しい風景を楽しむことができます。
《北海道の紅葉・黄葉の名所に関する記事》
【東北】全国的に早い段階で見頃の紅葉を楽しめます
緯度の関係もあり、東北地方では早めに紅葉シーズンが始まります。■八甲田山(青森県)
(見頃:10月上旬~中旬) 標高差650メートルを上下する八甲田ロープウェイの車中からは山麓・途中・山頂のどこかで紅葉・黄葉が広がる風景が楽しめますし、山頂駅から歩ける八甲田ゴードラインでは山の風景を見ながら紅葉・黄葉を楽しめます。
また八甲田へのアクセスとなる国道103号線は、地獄沼、睡蓮沼など美しい紅葉・黄葉の名所が並ぶ楽しいドライビングロードです。
■田沢湖高原(秋田県)
(見頃:10月中旬~下旬)
日本一深い湖の田沢湖と湖を囲む山々が紅葉するさまを高い位置から見下ろすことができます。
■八幡平(岩手県・秋田県)
(見頃:10月上旬~中旬)
なだらかな山で構成されている八幡平は、秋になると雄大なパノラマすべてがカラフルな紅葉・黄葉で彩られます。
■栗駒山(宮城県・岩手県・秋田県)
(見頃:9月下旬~10月上旬)
三県にまたがる栗駒山は、秋になると「神の絨毯」と呼ばれる美しい風景が広がります。山頂から紅葉が色づき、秋が深まるとともに麓に紅葉・黄葉が下りてきます。
■最上峡(山形県)
(見頃:10月下旬~11月中旬)
山形県内を横断する最上川により造られた広めの渓谷の両岸が美しく色づき、最上川舟下りで船から眺めたり、川沿いの国道からのドライブを楽しめます。
■蔵王連峰(山形県・宮城県)
(見頃:9月下旬~10月中旬) 美しい山容と温泉、冬の樹氷(モンスター)で知られる蔵王(ざおう)。秋は美しい紅葉・黄葉を楽しめます。エメラルドグリーンの御釜が望める宮城側のみやぎ蔵王、ロープウェイからの車窓と山頂からの紅葉を眺められる山形側の山形蔵王と表情が異なる紅葉が楽しめます。
■鳴子峡(宮城県)
(見頃:10月下旬~11月上旬)
鳴子温泉の近くにある高さ100メートルの深い渓谷の木々が美しく紅葉します。渓谷にかかる橋と紅葉の風景は絶景です。
■磐梯高原(福島県)
(見頃:10月中旬~下旬) 五色沼や檜原湖などの自然豊かな風景が楽しめる磐梯(ばんだい)高原は、秋になると美しい紅葉・黄葉が周囲を彩ります。色が変幻自在に変わる五色沼と鮮やかな紅葉の風景は要注目です。
《東北地方の紅葉・黄葉の名所に関する記事》
【北関東】自然豊かな空間の中で美しい紅葉を楽しみましょう
北関東エリア(群馬県・栃木県・茨城県)では、山に近いエリアは早い時期に紅葉が、里では山から下りてきた紅葉を秋の真っただ中に楽しめます。■奥日光(栃木県)
(見頃:9月下旬~10月上旬) 標高が高く里よりも早い時期に木々が色づく奥日光エリア。中禅寺湖の周囲にある竜頭の滝、湯ノ湖や湯滝、そして中禅寺湖から流れ落ちる日本三名爆の一つ、華厳の滝と、大自然が生み出した景勝地と美しい紅葉・黄葉の組み合わせが見事です。
■いろは坂(栃木県)
(見頃:10月中旬~下旬) 上り、下りの別ルートで合計48のカーブを使って高低差をクリアしたいろは坂。秋になると道の両側にある木々が美しく色づきます。明智平からロープウェイで行った展望台からは、華厳の滝の遠望と紅葉を同時に楽しめます。
■那須・塩原(栃木県)
(見頃:10月中旬~11月上旬)
紅葉・黄葉を見ながらのんびり温泉にも浸かることができる温泉地で、日塩もみじラインでは色づいた紅葉の中のドライブも楽しめます。
■谷川岳天神平(群馬県)
(見頃:10月上旬~中旬)
谷川岳の登山ルートの途中にあり、ロープウェイとリフトで上がると紅葉・黄葉が広がる風景を山麓よりも早い時期に望めます。
■伊香保温泉(群馬県)
(見頃:10月下旬~11月上旬)
長い石段のまわりに温泉街が広がる風情のある温泉で、石段を上った先にある河鹿橋の周囲で美しい紅葉と真っ赤な橋の組み合わせが見られます。
■袋田の滝(茨城県)
(見頃:11月上旬~中旬) 日本三名瀑の一つに数えられ、流れるさまが美しい滝の周囲を紅葉・黄葉が彩ります。
《北関東エリアの紅葉・黄葉の名所に関する記事》
【南関東】山間を染め上げる紅葉・黄葉や都市部を彩る紅葉を見てみよう
南関東エリア(千葉県・埼玉県・東京都・神奈川県)では、山間部で早めに紅葉の便りが伝えられ、都市の中心では紅葉は遅め。ライトアップで幻想的に照らされる紅葉も多いです。■秩父周辺(埼玉県)
(見頃:10月下旬~11月中旬)
三峯神社がある奥秩父エリアは10月下旬、秩父神社がある秩父市内や、川下りで知られる長瀞では11月上旬~中旬と美しい紅葉が見られます。長瀞や三峯神社では紅葉のライトアップも楽しめますよ。
■高尾山(東京都)
(見頃:11月中旬~下旬) ケーブルカーやハイキングコースで気軽に登れる山で、街中よりも早い時期に紅葉が楽しめます。
■小石川後楽園(東京都)
(見頃:11月下旬~12月上旬) 春は梅、桜などが咲く水戸光圀公ゆかりの大名庭園で、秋は美しい紅葉を見ることができます。
■六義園(東京都)
(見頃:11月中旬~下旬) 徳川綱吉に仕えた老中 柳澤吉保が残した大名庭園で、春はしだれ桜の名所として知られていますが、秋は美しい紅葉が楽しめ、ライトアップも行われます。
■檜町公園(東京都)
(見頃:11月下旬~12月上旬) 東京ミッドタウン六本木に隣接した日本庭園。元は毛利家下屋敷跡で、高層ビルの脇の公園をカラフルな紅葉・黄葉が彩ります。
■三渓園(神奈川県)
(見頃:11月下旬~12月上旬)
実業家 原三渓が横浜に開いた各地の古い建物を移築している庭園で、古い建物と紅葉の美しい組み合わせが楽しめます。
■箱根周辺(神奈川県)
(見頃:11月上旬~下旬) 色づいた木々が庭を美しく覆う箱根美術館や蓬莱園、朱塗りの鳥居が印象に残る箱根神社や芦ノ湖を囲む周囲の山々の紅葉など見どころがたくさん。標高差が大きいことから、時期をずらして長い期間紅葉を楽しめます。
■大山不動尊(神奈川県)
(見頃:11月中旬~下旬) 関東三大不動尊の一つで、丹沢山塊の大山の中腹にあり、不動尊のまわりを美しい紅葉が覆います。ライトアップも行われます。
■養老渓谷(千葉県)
(見頃:11月下旬~12月上旬)
房総半島の里山の奥に広がる渓谷で、紅葉シーズンの終わりの時期にゆっくりと紅葉を楽しめます。
《南関東エリアの紅葉・黄葉の名所に関する記事》
【甲信越】景勝地と紅葉の美しい組み合わせなど、紅葉の絶景が盛りだくさん
甲信越地方は、アルプスの美しい山々と広がる紅葉をシーズン初めに楽しむことができ、シーズンまっただ中でも数多くある景勝地で美しい紅葉が楽しめます。■清津峡(新潟県)
(見頃:10月下旬~11月上旬)
日本三大峡谷に数えられる渓谷で、深く刻まれた谷の周囲の木々が美しく色づきます。近年ではトンネルの出口の先に見える渓谷が水に映り込む幻想的な風景が人気を集めています。
■奥只見湖(新潟県・福島県)
(見頃:10月中旬~11月上旬) 奥只見ダムが造りだした遊覧船が航行するなど日本でも最大級のダム湖。ダムを取り囲む山々が鮮やかな紅葉を見せてくれます。
■昇仙峡(山梨県)
(見頃:10月下旬~11月中旬) 日本一の渓谷美にも選ばれたことがあり、長潭橋、トテ馬車、独特の形をした覚円峰や静かに流れる仙娥滝と渓谷の紅葉の組み合わせは目にも鮮やかな風景です。
■富士五湖周辺(山梨県)
(見頃:11月上旬~中旬) 河口湖北岸にある河口湖もみじ回廊では、小さな川を囲むように色濃い紅葉した木が並び、紅葉に覆われる美しい風景を目の当たりにできます。近隣では富士山と河口湖と紅葉を一つのフレームに収められる場所もありますし、ライトアップも行われます。
西の方にはもみじトンネルがあり、鳴沢村にある紅葉台からはすそ野まではっきり見える富士山と紅葉の絶景が楽しめます。
■上高地(長野県)
(見頃:9月下旬~10月下旬)
明治時代からの歴史を持つ山岳観光地で、土石流がせき止めた大正池や、梓川にかかる河童橋周辺の木々が秋になると一斉に色づき、普通でも絵になる風景がさらしさを増します。
■千畳敷カール(長野県)
(見頃:9月下旬~10月上旬) 氷河が削ってできたカール(圏谷)が残る日本国内でも稀有な場所。中央アルプス駒ヶ岳ロープウェイで登山装備がなくても来ることができ、ダイナミックな山の風景とあわせて早い時期に紅葉を楽しむことができます。
■白馬・八方尾根(長野県)
(見頃:9月下旬~10月上旬) ウインタースポーツでおなじみのエリアで、秋を迎えると山全体が色づきます。ゴンドラとロープウェイで行ける栂池自然園では、美しい紅葉と間近に迫る山の風景を楽しめます。
■志賀高原(長野県)
(見頃:10月上旬~下旬)
北アルプス連峰を構成する山々の東側に広がるウインタースポーツでおなじみのエリアで、秋を迎えると山全体が色づきます。
《甲信越地方の紅葉・黄葉の名所に関する記事》
- 美しい滝と巨岩と紅葉を楽しもう!秋の昇仙峡/山梨
- 鮮やかな紅葉を堪能、河口湖もみじ回廊/山梨
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- 紅葉と氷河が残した絶景、駒ヶ岳ロープウェイ/長野
- 立山黒部アルペンルートで紅葉・黄葉の絶景を先取り!
【北陸】3つの季節を同時に楽しめる紅葉の絶景は必見!
北陸地方では、白山連峰や北アルプスの山々で紅葉の絶景が楽しめます。本格的な山の装備を持っていない観光客でも、夏・秋・冬の3つの季節が一度に楽しめる絶景もありますよ。■立山黒部アルペンルート(富山県・長野県)
(見頃:9月下旬~10月下旬) 様々な乗り物に乗って北アルプスを横断できる山岳観光ルートで、標高が高いことから里よりもかなり早い時期に紅葉が楽しめます。その年の天候によっては山頂部が雪、中腹部が紅葉、山麓に緑が残る3つの季節をひとまとめにした風景も楽しめます。
■白山白川郷ホワイトロード(石川県・岐阜県)
(見頃:10月上旬~下旬)
世界遺産の白川郷から白山連峰を超えて白山一里野温泉に至る全長24.5kmの有料道路(旧名:白山スーパー林道)。美しい紅葉・黄葉の中でのドライブが楽しめます。
《北陸地方の紅葉・黄葉の名所に関する記事》
【東海地方】里山から本格的な山まで様々な紅葉が楽しめます
東海地方(静岡県・愛知県・岐阜県・三重県)には、里山で見られる紅葉からアルプスの山々に隣接する所まで様々な紅葉の風景が揃います。■大井川鐡道周辺(静岡県)
(見頃:11月上旬~下旬)
蒸気機関車やアブト式機関車牽引の列車も走る大井川鐡道の車窓から紅葉が眺められます。ダム湖の中島にある大井川湖上駅からの絶景や、終点の寸又駅の先、夢の吊り橋がある寸又峡など紅葉・黄葉の見どころが多く揃います。
■新穂高ロープウェイ(岐阜県)
(見頃:10月上旬~下旬)
日本唯一の2階建てロープウェイで、北アルプス連峰の山々が色づく様を車窓から見ることができます。
■白川郷(岐阜県)
(見頃:10月下旬~11月上旬)
世界遺産に登録された合掌造りの家が立ち並ぶ中、街中の木と周囲の山々の木々が鮮やかに色づきます。
■香嵐渓(愛知県)
(見頃:11月中旬~下旬) 古い町並みが残る足助のすぐそばにある香嵐渓では、川沿いの木々が美しく色づきます。またライトアップは人気が高く多くの人が集まります。
■鳳来寺山(愛知県)
(見頃:11月中旬~下旬) 奥三河の紅葉の名所として知られており、1425段の石段の上り口や石段の上の境内で美しい紅葉を楽しむことができます。
■御在所岳(三重県)
(見頃:10月中旬~11月中旬)
御在所ロープウェイで登った先に美しい紅葉が広がります。紅葉の見頃は山頂で早く、ゆっくりと山を下りてきて麓にある湯の山温泉にたどり着きます。
■伊勢神宮(三重県)
(見頃:11月下旬~12月上旬) お伊勢詣りでおなじみの伊勢神宮周辺でも実は紅葉が楽しめます。宇治橋を渡り、内宮に入った先の五十鈴川沿いで神々しく感じる紅葉が見られます。
《東海地方の紅葉・黄葉の名所に関する記事》