もみじの坂道、いろは坂を抜けて中禅寺湖の紅葉へ

夏から秋へと季節が変わった時、旅のテーマに加わるのが紅葉。美しく色づく木々に描かれた風景は、訪れた人たちに他の季節とは異なる特別な印象を残してくれますね。

今回は紅葉の名所の中から、日光のいろは坂と中禅寺湖(ちゅうぜんじこ)の紅葉をご紹介します。

紅葉の時期は多くの観光客が集まって長い渋滞が起きることも、季節の風物詩としてニュースに取り上げられるほどの人気のスポット。そんな渋滞を覚悟してでも見に行きたい、素敵な風景が待っています。

 

上りと下りで48のカーブがあるいろは坂

いろは坂(1)

日光市街と奥日光を結ぶいろは坂。明智平ロープウェイから第1いろは坂のカーブの様子が見られます(2006年10月22日撮影)

いろは坂Yahoo! 地図情報)は、日光市(栃木県)と沼田市(群馬県)を結ぶ国道120号線の中で、日光市街と中禅寺湖を結ぶ坂道につけられた愛称です。

いろは坂の原型は、中禅寺湖の畔にある中禅寺や日光連山の霊峰である男体山(なんたいさん)へ向かう人たちが歩んでいた道。大正時代に車が通れるように整備され、1954年(昭和29年)には日本で2番目の有料道路となりました。

その後、1965年(昭和40年)に中禅寺湖方面の上り専用ルートとして第2いろは坂が開通、今までのいろは坂は第1いろは坂として日光方面への下り専用ルートに変わりました。1984年(昭和59年)には無料開放され、国道120号線の一部となっています。

 
 
いろは坂のカーブの標識

「いろはにほへと」の1字が振られたいろは坂のカーブ。標識も用意されています(2006年10月撮影)

日光市街の標高は500メートル前後、それに対して中禅寺湖の標高は1269メートルと実に800メートル近くの標高差があるのですが、いろは坂はそのうち約500メートル分をカーブが連続するつづら折りの坂道で上り下りします。

第2いろは坂(約9.5km)には20個、第1いろは坂(約6.4km)には28個のカーブがあるので、カーブに「いろはにほへと」の文字を一つずつあてはめていき、日光から中禅寺湖まで往復して来ると「いろは歌」が完成するという趣向が凝らされています。

各カーブには、何の文字のカーブを示す標識も用意されていますので、どこまで進んだかの目安にもなりますね。

 

いろは坂(2)

紅葉の時期は大渋滞するいろは坂(2006年10月22日撮影)

日光や中禅寺湖のある奥日光は、関東地方の中でも比較的早い時期に紅葉が始まります。

いろは坂の周囲で見られる紅葉も美しいことから、例年見頃となる10月中旬には多くの観光客が集まり、いろは坂は各地からやってくる車や観光バスで下から上まで渋滞するという状況に陥ります。

ちなみにガイドが10月中旬の週末に第2いろは坂をドライブした時は、入口の馬返から明智平の駐車場まで全区間渋滞していて、通過に1時間半ほどかかりました。その分、ゆっくり移動するので周囲の車窓を楽しむこともできるのですが、ハンドルを握っている場合は交通安全に十分注意が必要ですね。

 

明智平ロープウェイで絶景の見える場所へアプローチ

明智平ロープウェイ

明智平ロープウェイ(2006年10月22日撮影)

第2いろは坂には黒髪平と明智平に駐車場があり、明智平(Yahoo! 地図情報)からは目の前の山上にある明智平展望台まで明智平ロープウェイが運行されています。

ロープウェイに乗って3分の空中遊覧を楽しみ、明智平展望台へ赴くと、そこには素晴らしい絶景が待ち構えています。

 
明智平展望台から眺める中禅寺湖と華厳の滝

明智平展望台から眺める中禅寺湖と華厳の滝。絶景の一言です!(2006年10月22日撮影)

明智平展望台からは、中禅寺湖と華厳の滝、男体山を一望することができるのです。

 

明智平展望台から眺める男体山

明智平展望台から眺める男体山。第1いろは坂が横切っているのも見えます(2006年10月22日撮影)

展望台から少し歩けば、第1いろは坂の様子も見えます。

また中禅寺湖の反対側を見ると、明智平の駐車場と眼下に広がる日光市街へ続く道、山並みの風景を楽しむことができますよ。

明智平ロープウェイの車窓からは、第1いろは坂のカーブのうねり具合も良く見えますので、ゆっくり楽しまれると良いでしょう。

なお第2いろは坂は中禅寺湖方面への上り専用ですが、明智平から中禅寺湖の間は対面通行のため、中禅寺湖を先に見てから戻ってくることも可能です。

続いては、中禅寺湖で楽しめる紅葉をご紹介しましょう。次ページに続きます。