口は全身のエイジングケアの要!
口の健康は見た目だけでなく、胃腸や脳の老化防止にもなります。 |
食べ物を噛む、砕く、飲み込む、消化する……など、口の中では私たちの体に必要な栄養を効率よく補給するために、重要な役割を担っています。
お口の中がしっかりと機能していれば、胃に負担をかけずに消化ができ、栄養補給がスムーズに行なわれるだけでなく、「噛む」という刺激が、満腹中枢に働きかけて食欲をコントロールしたり、脳神経を刺激して脳の老化防止にも関係しています。
そこで今のあなたのお口の中の老化度を測定し、しっかりとケアすることで、全身の健康を維持し、老化を予防することができるのです。
まずは次の10項目でひとつでも当てはまれば、お口の老化が始まっている可能性があります。歯科医師に相談して、プロの口腔ケアを受けましょう。
【口の老化セルフチェック】
□ 口の中が乾く
□ 食べ物を飲み込みづらい
□ 緊張やストレスが多い
□ 歯ぐきから血が出る
□ 歯ぐきが赤く柔らかい
□ 歯がネバネバする
□ 歯の間に食べ物が詰まりやすい
□ 舌が白っぽい
□ 口臭が気になる
□ 口内炎ができやすい
お口の老化度測定とは?
唾液の分泌はお口や全身の健康を支えます。 |
こちらが、鶴見大学歯学部附属病院アンチエイジング外来で実施されている「口腔の老化度検査メニュー」。
口腔アンチエイジングの世界的な権威でもある鶴見大学歯学部教授の斉藤一郎先生が中心となって作成されたものです。
【唾液年齢】
ガムやガーゼを噛んで唾液を採取して、分泌量を測定します。また唾液の分泌量が減少することで増える口腔内のカンジタ菌などの数も測定します。
唾液はお口の汚れを洗い流し、食べ物の消化を助け(アミラーゼ)、口内の粘膜を保湿したり、食べ物の滑りをよくし(ムチン)、細菌感染から守り(リゾチーム)、さらに成長ホルモン(IGF-1)、抗酸化酵素(ペルオキミターゼ)、抗炎症や免疫調整作用物質(ラクトフェリン)も含んでいます。
まさに唾液は「アンチエイジングの万能選手」といえます。
いつまでも自分の歯で噛めることがエイジングケアのポイント。 |
【歯年齢】
歯の数をチェックします。
食べ物の噛みやすさ、見た目の若々しさのためにも、自分の歯を一本でも多く残すことが大切です。
【咬合年齢】
左右の奥歯の噛む力を測定します。
胃腸に負担をかけず、しっかりと栄養を吸収するためには、噛む力を保つことです。
【歯周年齢】
歯と歯ぐきの間の歯周ポケットの深さ、歯石や歯ぐきからの出血の検査をします。
いつまでも自分の歯で噛むためには、健康な歯ぐきが基本です。
お口の健康は全身の健康の要です! |
【飲み込み年齢】
30秒間に自分の唾液を何回の見込めるかを測定して、飲み込む力を測定します。
口の筋力や舌の動きが正しく機能していることが、誤嚥や喉のつかえなどを予防します。
鶴見大学歯学部附属病院アンチエイジング外来では、以上のような「口腔の老化度検査」を5000円(初診料を含む)で実施しています。
同じような検査が受けられる歯科医院もありますので、問い合わせてください。
全身の健康のためにも、あなたのお口の老化度をぜひ一度、チェックしてみましょう。