アンチエイジング/アンチエイジング医学

肌老化のカギは遺伝子にあり!

遺伝子は「美しい肌をつくる設計図」です。遺伝子が老化すると、設計ミスやリフォーム不良で、健康な肌がつくれません。肌老化の予防のためにも、遺伝子を傷つけない生活を心がけましょう。

宇山 恵風

執筆者:宇山 恵風

アンチエイジングガイド

遺伝子は美肌をつくる設計図

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タンパク質は約20種類あるアミノ酸が60個以上も結合してできた体をつくる基礎です。
遺伝子とは、皮膚、髪、内臓、骨など、私たちの体を構成する、さまざまな種類の「タンパク質をつくる設計図」のようなもの。

肌にとって遺伝子は、若々しく美しい皮膚をつくる設計図の役割を担っています。

老化は、遺伝子が間違った設計図に書き換えられてしまったり、一部分が欠けてしまうことで、今までどおりの健康なタンパク質をつくれなくなることが原因で起こるとも考えられています。


遺伝子の構造って?

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1つの細胞にあるDNAはおよそ1.8メートルもあります。
私たちの体はおよそ60兆個の細胞でできています。その細胞の核の中には、23対の染色体があり、染色体を形成するのがDNA(デオキシリボ核酸)という分子です。

DNAは、ある生命の基本的な特性を決定する分子で、アデニン(A)、グアニン(G)、チミン(T)、シトシン(C)という4種類の塩基と、糖とリン酸でできています。

染色体は糖とリン酸のリボンが、らせん状に絡まった中に、遺伝情報を伝える4つの塩基が、A-T、G-Cというペアで組み合わされて、糖とリン酸のリボンをつないでいます。

実はこの塩基の並びが、私たちの体を構成する、タンパク質を作るための情報となり、この部分を遺伝子と呼びます。


60兆個の細胞が約70回分裂して寿命を迎える

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私たちの体にある約60兆個の細胞は、寿命を迎えるまでに、およそ70回の分裂を繰り返します。
私たちの体にある60兆個の細胞のひとつひとつは、約70回ほど細胞分裂をして細胞の数を増やし、やがて寿命を迎えて分裂を停止し、最後に細胞は死滅します。

これが健康な細胞のライフサイクルですが、さまざまな原因で、寿命を全うすことができずに、死んでしまったり、遺伝子が変質して異常な細胞が増えてしまったりします。

正常な細胞を作り育てるためには、正常な遺伝子情報を保ち続けることが大切ですが、それを妨害して、細胞を傷つけ、細胞内の遺伝子情報にまで悪影響を及ぼすものがあります。


次のページでは,細胞や遺伝子を傷つける原因についてご紹介します。   
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