暮らしの歳時記/秋の行事・楽しみ方(9~11月)

二十四節気「霜降」とは?2024年はいつ?意味や読み方、過ごし方と食べ物・歳時記・七十二候を解説

「霜降」とは季節の目安となる二十四節気のひとつですが、どんな日なのでしょうか? 2024年はいつ? 霜降の意味や読み方、この時期の七十二候、過ごし方、歳時記などを紹介します。

三浦 康子

執筆者:三浦 康子

暮らしの歳時記ガイド

二十四節気「霜降」とは? 読み方や意味、過ごし方

「霜降(そうこう)」とは、霜が降りる頃という意味

「霜降(そうこう)」とは、霜が降りる頃という意味

「霜降」は二十四節気のひとつで、「そうこう」と読みます。
 
「霜降」とは、霜(しも)が降りる頃という意味です。この時期になると気温がぐっと下がり、空気中の水分が凍って草木の表面や地面につくと霜になります。このひとつ前の節気は「寒露(かんろ)」で、寒くても凍っていない露(つゆ)でしたが、霜降では凍って霜になるのです。

<目次>

霜降はいつ?――2024年は10月23日

霜降は二十四節気のひとつ。2021年の霜降は、10月23日から11月6日です

霜降は二十四節気のひとつ。二十四節気は季節の移り変わりを知るための目安で、その年の太陽の動きに合わせ1年を24等分して決めます

2024年の「霜降」は10月23日。期間でいうと10月23日~11月6日です。

霜降は二十四節気のひとつで、毎年10月23日頃~11月6日頃にあたりますが、日付が固定されているわけではありません。二十四節気は季節の移り変わりを知るために、1年を約15日間ごとに24に分けたものですが、太陽の動きに合わせて1年を24等分して決めるので一定ではなく、1日程度前後することがあるからです。

また、霜降といっても、霜降に入る日を指す場合と、霜降(二十四節気の第18)から立冬(二十四節気の第19)までの約15日間をいう場合があります。

二十四節気では、霜降の前は草木に冷たい露が降りる頃の「寒露」で、霜降の次は暦のうえで冬になる「立冬」となります。

・霜降前後の二十四節気の移り変わり
 寒露 → 霜降 →  立冬

 

七十二候における霜降の初侯・次侯・末侯

二十四節気をさらに3つに分けた七十二侯は、霜降の間にこのように移り変わります。
※日付は、2024年の日付です。

■初侯:霜始降(しもはじめてふる)10月23日頃
山里に霜が降り始める「霜始降(しもはじめてふる)」

山里に霜が降り始める「霜始降(しもはじめてふる)」

山里に霜が降り始める頃。草木や作物を枯らす霜を警戒する時期です。 俳句では「初霜」は冬の季語になっています。
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■次侯:霎時施(こさめときどきふる)10月28日頃
ときどき小雨が降る「霎時施(こさめときどきふる)」

ときどき小雨が降る「霎時施(こさめときどきふる)」

ときどき小雨が降る頃。「霎」をしぐれと読むこともあります。ひと雨ごとに気温が下がっていきます。
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■末侯:楓蔦黄(もみじつたきばむ)11月2日頃
楓や蔦の葉が色づいてくる「楓蔦黄(もみじつたきばむ)」

楓や蔦の葉が色づいてくる「楓蔦黄(もみじつたきばむ)」

楓(かえで)や蔦の葉が色づく頃。晩秋の山々は赤や黄に彩られ、紅葉狩りの季節です。 俳句の季語には、「薄紅葉」や「初紅葉」など、色づきはじめた情景巧みに捉えた言葉があります。

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霜降の過ごし方、歳時記、食べ物

「読書週間」は秋の夜長のこの時期です

「読書週間」は秋の夜長のこの時期です

霜降の期間に「読書週間」(10月27日~11月9日)、「ハロウィン」(10月31日)、「文化の日」(11月3日)があります。
 
■読書週間:10月27日~11月9日
読書を奨励する期間で、文化の日をはさんだ2週間です。戦後間もない昭和22年に開始され、広く親しまれるようになりました。秋の夜長は読書に適しているため、「灯火親しむ」という言葉があります。
 
■ハロウィン:10月31日
ハロウィンは、秋の収穫祝いと悪霊払いをする古代ケルトの行事に由来します。日本でも、かぼちゃのランタンや、仮装を楽しむ子ども達が増えてきました。
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■文化の日:11月3日
日本国憲法が公布されたことを記念し、「自由と平和を愛し、文化をすすめる日」として制定されました。皇居で文化勲章の授与式が行われ、各地で芸術文化にちなんだ行事が開催されます。
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アイデアを生かして美しい落ち葉を楽しんでみてください

アイデアを生かして美しい落ち葉を楽しんでみてください

また、霜降の頃には、木々も色鮮やかに紅葉します。紅葉狩りのほか、身近な落ち葉で遊んだり、おうちで飾って楽しんだりしてみましょう。

風雅なおうちに変身する、落ち葉テクニック
葉っぱ1枚で……気がつけば、あの頃の笑顔

脂が乗った秋鮭はとても美味!

「秋鮭」はさっぱりとした味で美味!

霜降の次の節気は「立冬」で、暦の上では冬に入ります。残り少ない秋に意識を向けて、旬の味覚を堪能しておくとよいでしょう。秋の味覚はたくさんありますが、なかでも秋鮭は、産卵のために川に戻ってくるのでさっぱりとした味わいで人気があります。また、りんごは霜降の頃から収穫が始まるものが多く、柿は出荷の最盛期を迎えます。店頭で見かけたら旬を味わってみてください。

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霜降に関してよくある質問

Q. 霜降の旬ものは?

A. 霜降の旬ものは、鮭や柿です。この時期に産卵のために戻ってきた鮭は「秋鮭」と呼ばれ、さっぱりとした味わいで美味しいです。卵(いくら)や白子もこの時期が旬です。また、出荷の最盛期を迎える柿は、ビタミンCを多く含み、冷え込んできて体調を崩しやすい霜降の時期に嬉しい果物です。

Q. 霜降の時期の気温は?

A. 霜降の時期は晩秋で、多くの地方は気温が10度台までに下がってきます。寒い地方では明け方に霜が降りるようになります。霜降は文字通り霜が降りることですが、霜が降りるには「地表面」が氷点下、地表面よりも高い位置で観測する気温が3~4度位であることが多いです。

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