特別養護老人ホームとは?

特別養護老人ホームとは、介護を必要とする65歳以上の高齢者で在宅介護が難しい人が暮らす施設です。入所者は食事や入浴、排泄などの介護、健康管理など支援を受けられます。

比較的低価格の、介護保険が使える施設の中の1つです。施設入居で介護保険が使える施設には、他に介護老人保健施設と介護療養型医療施設(かつての老人病院)があります。
 
介護保険の使える介護老人保健施設は、病院から在宅復帰をめざし、リハビリするための介護施設で、原則長期入居(1年超)はできません。介護療養型医療施設(かつての老人病院)
は2024年3月に廃止の予定です。
 
特別養護老人ホームの費用とはいくら?

特別養護老人ホームの費用とはいくら?



特別養護老人ホームは、2015年から要介護3以上で入居する人が9割(2000年時点で7割)となり、同年4月から入居要件を原則要介護3以上に絞るなど中重度の要介護者向けということを明確にしました。特別養護老人ホームの入居費用について確認してみましょう。
 

特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)にかかる費用は?

介護サービス情報公表システムに、実際の特別養護老人ホームの費用が公開されていますので、参考にしてみましょう(2020年11月28日時点)。
 
特別養護老人ホームは、有料老人ホームと比べると入居一時金がかかりません。A施設では1日1500円、従来型(相部屋)のB施設で1日1380円(利用者軽減の上限額)の食事代金です。食費を月換算すると約4万2000~約4万8000円なので、住民税課税世帯にはそれほど大きな差ではないでしょう。
                                                                                                                               
ユニット型のA施設では、ユニット型個室で1日2500円、さらに日常生活の実費がかかるので、1カ月で7万7500円超になります。水道光熱費が月約1万円とすると、食費も合わせれば月額約13万5000円超ですね。

従来型(相部屋中心)のB施設では個別部屋で1日1150円、多床部屋(相部屋)が1日370円で、日常生活費は0円(実費は有り)、水道光熱費は月約1万円とします。個室で月額4万5650円、食費と合わせると月額8万7150円、相部屋で月額2万1470円、食費と合わせると月額6万4250円です。
 
上記のような基準から、特別養護老人ホームの入居費用が月額約7万から約15万円といわれます。入居費用の他に、通院している場合は病院への通院費用、要介護度に応じて介護保険自己負担分があるので、それらを含めると月額約9万から約18万円でしょうか。
 

貯蓄の少ない住民税非課税世帯には利用料の減免あり

住民税非課税世帯で貯蓄が1000万円(夫婦で2000万円)未満の世帯は、以下のように減免があり、第4段階までで負担上限額が決まっています。
住民税非課税世帯

住民税非課税で貯蓄が少ない世帯は、負担が軽減されます。



上図の減免を受けるには、市区町村役場へ申請をし、審査に基づき負担限度額の認定を受け、介護保険担当に「介護保険負担限度額認定証」をもらう必要があります。また、このような利用者負担軽減制度を行っていない特別養護老人ホームもありますので、入居希望を出す前に確認しましょう。

2021年度の介護保険制度改正が2020年6月に成立しました。高所得者は介護保険料も上がっており(2020年4月より)、自己負担額の上限が引き上げられる予定です。介護施設に入る低所得者への生活費補助も縮小する方向です。2021年度は介護報酬が改定される予定のため、介護サービスの負担上限額についても影響があるかもしれませんね。
 
特養待機者は約29.2万人(2019年4月時点)と3年前よりは0.9%減りました。特例待機者(要介護1~2は自宅での生活が困難な待機者)は3.4万人だったそうです。合計すると32.6万人の待機者です。
 
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