国民年金とは?満額はいくら?満額もらえない人が近づける方法

国民年金とは、日本国内に住んでいる20歳以上60歳未満の人が年金保険料を納め、65歳以上で老後の年金を受け取る、国による強制保険です。年金には老後の年金の他に、死亡による遺族年金、一定の障害になったときのための障害年金もあります。

国民年金から支給される年金は、老齢基礎年金、遺族基礎年金、障害基礎年金といいます。

 
20歳になったら国民年金

国民年金は日本国民全員加入!



 

国民年金の満額とは?

国民年金の満額は、一般に老齢基礎年金の満額をいい、平成30年度価額で77万9300円です。平成29年度も同額でしたが、原則毎年、若干変わります。満額とは20歳から60歳まで40年間(480カ月)毎年満額の年金保険料(平成30年度は月額1万6340円)を払い続けた場合の年金額です。

年金額を満額にするのは結構難しく、どこかで満額の保険料を支払ってない時期があり、その分満額より少なくなっている人も多いのです。例えば、1浪し19歳で大学入学、23歳で卒業するまで(20歳から23歳まで36カ月)、年金保険料を滞納し、卒業後は会社勤めを60歳までした場合の年金額を計算します。

77万9300円×444カ月/480ヶ月=72万853円

この人の65歳からの老齢基礎年金は72万853円になります。
 

私の老齢基礎年金は満額? ねんきんネットで確認できる。

国民年金(老齢基礎年金)が満額かどうかは、年金事務所でもねんきんネットでも確認できます。ねんきんネットでアクセスキーがある方は、登録し、ログインしてから「ねんきん見込み額試算」、「かんたん試算」、「試算」の順にクリックしていくと、試算ページの真ん中辺りに「老齢基礎年金」の年額を確認することができます。

 
ねんきんネット

ねんきんネットでも国民年金が満額かどうか確認できる!(図表はイメージです)

 

国民年金が満額にならない主な理由

老齢基礎年金の年金額が満額にならない主な理由は以下の通りです。

1. 昭和61年3月以前の専業主婦は国民年金に入ってなかった人が多いから。

2. 学生時代年金保険料を払っていなかったから

3. 会社員(厚生年金加入)退職後、手続きが遅れ、年金保険料を払えなかったから。

4. パートに出てすぐ辞めた、その後、何の手続きをしなかったため。

5. 夫が退職または65歳になったとき、妻が手続きするのを忘れていたから。

6. 満額の年金保険料を支払わず、免除されていたから。

7. 65歳前に老齢基礎年金を前倒しで受け取ったから。
 

老齢基礎年金額を満額に近づける方法

上記のような理由で、老齢基礎年金額が満額(平成30年度なら77万9300円)にならなかった場合、少しでも満額に近づける方法があります。
 

1. 60歳から65歳までの間、国民年金に任意加入する

40年間満額の年金にならない場合、60歳から65歳までの間、年金額が満額になるまでの間、任意加入して年金保険料(平成30年度で月額1万6340円)を支払うことができます。
 

2. 免除・猶予された保険料を追納する

学生時代保険料が払えず「学生特例猶予」だった、失業した後年金保険料を「申請免除」してもらったまたは「若年者猶予」してもらった場合は、過去10年間なら年金保険料を満額に追納できます。
 

3. 滞納していた年金保険料を支払う(後納保険料)

支払えないのに、免除申請もせず、そのまま滞納になっていた年金保険料はありませんか? 過去5年間なら、事前に申請して支払うことができます(平成30年9月まで)。事前の申請なしだと過去2年間の年金保険料を支払うことができます。
 

4.付加年金の保険料を支払う

付加年金の保険料はとてもお手ごろです。400円×納付月数支払えば、200円×納付月数分の年金額が加算されます。例えば、1年間付加保険料を支払えば、年金額が毎年2400円一生増えるのです。2年で元が取れてしまいます。
 

年金額が満額を超えた? そんなことってある?

昭和61年3月以前は、多くの主婦(主夫)や学生が強制でない国民年金(任意加入)には入っていなかった前提で「振替加算」というしくみがあるのです。
 
振替加算

大正15年4月2日生まれから昭和41年4月1日生まれの振替加算額(平成30年度)



20年以上厚生年金に加入している配偶者がいる人で、自分は20年未満の厚生年金だった場合、65歳から「振替加算」が加算された額で一生老齢基礎年金が支給されるのです。

振替加算がつくと年金額が満額を超えることがあり得ます。例えば、昭和40年5月生まれで、20歳から22歳まで年金保険料を満額で支払い、25歳で会社員の妻となり扶養に入り、55歳で夫が会社員退職後も年金保険料を満額支払い60歳になった場合の年金額はいくらでしょう。

77万9300円+振替加算1万5028円=79万4328円と満額を超えることがあるのです。

年金は一生もらうもの、平均寿命の延びを考えると、少しでも年金額を多くしておきたいですね。

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