「孤独は避けたいけど、決まったルールに縛られるのはもっとつらい」。そう感じるシニアは多いのではないでしょうか。既存のコミュニティーに参加すると、先輩たちの「ルール」や「こうあるべき」という同調圧力に息苦しさを感じてしまいます。無理に合わせようとすれば、自分らしさを失い、かえって孤独感が深まってしまいます。
そこで大切なのは、「つながり方を自分で選ぶ」という発想です。やることがない、お金がない、人間関係も限られている。そんな老後の不安を軽くするために、自由で気楽な「新しいつながり」の作り方をご紹介します。

自分らしいつながりを、無理なく作るには?
ここでは、自分に合ったつながりを作るための方法を3つご紹介します。
●その1:気軽に参加できる「点のつながり」を複数持つ
趣味の教室、ボランティア、オンライン学習など、目的がはっきりした場所に「点」として参加することをお勧めします。用事が終わったらさっと帰れる、そうした「薄く広い関係」を複数持つことが大切です。1つのコミュニティーに依存しないことで、人間関係に固定されるストレスから解放されます。例えば、自治体が開催する料理教室や生涯学習講座などは費用がかからない、もしくは安く受講できることも多いので、試しに参加してみて、合うか合わないかを検証することができます。
●その2:「役割」を決めて、気楽に関わる
何かを教える、手伝うなど、自分に明確な役割がある場所を選びましょう。役割があれば、過度な同調を求められません。仕事のような「機能的」な付き合いに徹することで、面倒な空気から距離を置けます。
●その3:オンラインやSNSで自分のペースでつながる
対面での集まりは、その場の雰囲気に支配されやすいもの。オンラインのコミュニティー、SNS、文通など、自分の好きな時間に自分の言葉でやりとりできる場を選びましょう。相手の顔色をうかがう必要がなく、純粋に「テーマ」だけでつながることができます。
このように自分に合ったつながりを作れば、一人の時間を恐れる必要はなくなります。
一人の時間を「人生の豊かさ」に変える
一人の時間は、あえて自分が選んだ孤独として捉え直して、開き直ってみましょう。これは孤独ではなく、自分を大切にするための選択です。
「やることがない」と感じると、つい家でゴロゴロしてしまいがちです。そこを脱するために大切なのは、「手を動かす」「耳を使う」「視覚を研ぎ澄ます」といった、簡単なルーティンを決めることです。写経や塗り絵、語学学習、簡単なストレッチなど、家の中で行える活動はたくさんあります。朝のテレビ体操(NHK Eテレ毎週月曜~日曜午前6時25分、NHK総合毎週月曜~金曜午後1時55分)を見ながら運動するのも効果的です。お金をかけずに、毎日の「やること」を作ることができます。
これらの活動を「自分が心地よくなるため」のプロジェクトと捉え直してみてください。自分のルール、自分のペースで進める喜びは、何ものにも代え難いものです。やることがないと感じるのなら、「今、何をしたい気分か」に耳を傾けるだけで、毎日が充実してきます。この発想の転換ができると、お金がない不安ややることがない退屈さも、自然と軽くなっていくでしょう。







