ジン、ウオツカ、ラム、テキーラ／スピリッツの魅力1

ボタニカルの競演、ROKUとビーフィーター24

前回記事でフレンチウオツカ（『ピナクルウオツカ／フランス産新感覚スピリッツ』）を紹介した。今回は引きつづいておすすめのスピリッツ、まずはジンとウオツカをご案内してみたい。
昨年、ジャパニーズ・クラフトジン[ROKU]（六・700ml／47%／￥4,000・以下価格は税別）に関しての記事をいくつか書いた。クラフトジンが世界的なブームとなっているなかで、[ROKU]は日本の四季のボタニカル6種が香る独特の個性を抱いており、海外での人気が高まっている。
春は八重桜、大島桜の葉。夏は煎茶、玉露。秋は山椒の実。そして冬は柚子の皮。これらの香味がドライジンのなかに溶け込んでいる。[ROKU]の製法や飲み方に関しては最後の関連記事からお読みいただきたい。
ジンの本場、イギリスのロンドンドライジン「ビーフィータージン」（700ml／40％／￥1,160・47％／￥1,290）は説明するまでもなく名高いブランドであり、バーでは「マティーニ」や「ジントニック」といったスタンダードカクテルに不可欠なジンである。
今回はもうひとつ、プレミアムな「ビーフィーター24」（700ml／45％／￥3,400）をご紹介しよう。
ジュニパーベリーをはじめとした基本ボタニカルに日本の煎茶、中国茶、グレープフルーツピールなど12種を24時間漬け込む（スティーピング）という特長あるつくりで、[ROKU]とはまた異なるユニークな香味を持つ。
スピリッツ好きな方、ジンを試してみたいという方は[ROKU]、「ビーフィーター24」の味わいを是非堪能していただきたい。

アイスジン、アイスウオツカもおすすめ

とはいえ、もっと気軽に、入門者でも、というならばこちらがおすすめだ。実はわたしは手軽に味わえて、かなり美味しいので気に入っている。
それはサントリーの「アイスジン」(500ml／37%／￥770)。0℃に冷却して濾過する氷点濾過からのネーミングだが、シトラスな爽快感にあふれていて、しかも手頃な価格。フレーバードジンもあって「アイスジン＜レモン＆ライム＞」（500ml／25％／￥700）は柑橘系のすっきりとした味わい。どちらもソーダ水で割るだけでいい。
前回記事でアメリカで人気急上昇中のフレンチウオツカ「ピナクルウオツカ」を紹介したなかで、フルーツジュースとの相性は最高だと述べた。そのひとつにグレープフルーツジュースとの組み合わせの「ソルティ・ドッグ」も挙げている。

もうひとつは「アイスウオツカ」（500ml／37％／￥770）で、原料に一部、小麦を使用しており、まろやかな味わいを特長としている。これにはグレープフルーツの味わいが楽しめる「アイスウオツカ＜グレープフルーツ＞」（500ml／25％／￥700）というフレーバードウオツカがある。このどちらも同様にソーダ水で割って楽しめる。
ジンやウオツカを飲み慣れていない人には是非「アイスジン」「アイスウオツカ」シリーズからどうぞとおすすめする。スピリッツ好きの人は自宅に常備して気軽に楽しんでいただきたい。（おすすめのラム『スピリッツの魅力２」へ）

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