98年もの歴史を誇るスピリッツ・リキュール製造工場

ジャパニーズクラフトジン[ROKU]

ジャパニーズクラフトジン[ROKU]

ジャパニーズクラフトジン「ROKU」(六)が7月の発売以来、人気好調をつづけている。今回記事はその「ROKU」を誕生させた蒸溜所を紹介しよう。
味わいの楽しみ方については『日本の四季香るクラフトジンROKU/おいしい飲み方』の記事をお読みいただきたい。
大阪湾に接する大阪府港区にサントリー大阪工場がある。ウォータフロント開発でレジャー施設が充実してきた天保山に近い。
この大阪工場はウイスキー蒸溜所やビール工場のように大きく取り上げられることがなかったため、一般には あまり知られていない。実はサントリーの生産部門でも長年にわたり極めて重要なアルコール製造拠点として操業しつづけてきた。
昭和初期の大阪工場

昭和初期の大阪工場

歴史は1919年(大正8年/当初の名称は築港工場)にはじまる。1923年創業の山崎蒸溜所よりも歴史は古い。サントリー創業者鳥井信治郎が苦闘の末に生み出した、サントリーのいまをつくるベースとなった製品、甘味葡萄酒「赤玉ポートワイン」(現赤玉スイートワイン)の主力工場としてのスタートだった。そしてグレーンスピリッツをはじめとしたアルコール製造工場として現在も重要な役割を担いつづけている。再来年、2019年には100周年を迎える。

大阪工場リキュール工房

大阪工場リキュール工房

「ROKU」の大先輩のジャパニーズジンはこの大阪工場から1936年に誕生した「ヘルメス ドライジン」。同時に「ヘルメス イタリアンベルモット」も発売されている。
この頃は戦前のバー興隆期で、東京・大阪といった都市部ではカクテルの人気が高まっていた。ところが恐ろしく高価な輸入酒ばかりの時代。そこへ大阪工場で国産本格ジンを製造したのである。これは現在の「サントリードライジンエクストラ」に受け継がれている。

大阪工場内クラフト蒸溜所“リキュール工房”

リキュール工房

リキュール工房

「ROKU」がつくられるのは大阪工場内にあるスピリッツ・リキュール部門のクラフト蒸溜所“リキュール工房”である。
この工房はタイプの異なる蒸溜器(ポットスチル)を4基揃え、浸漬タンクや濾過機、仕込みタンクなど最新鋭の設備を誇り、さまざまな製品開発に対応でき、世界有数の工房といえる。
「ROKU」の製法に関しては『六[ROKU]ジャパニーズクラフトジンの魅力』を参照していただきたいのだが、“リキュール工房”でのこれまでのさまざまな研究開発が日本の里山の四季香るジンを誕生させたことは明らかである。
リキュール工房蒸溜器

リキュール工房蒸溜器

国産本格ジンを誕生させた伝統、そして酒の世界では扱われてこなかった素材を生かしたリキュールのジャポネシリーズの開発など、大阪工場の培ってきた技術と実績が「ROKU」の製法に凝縮されているのだ。とくに日本食ブームにより欧米で人気の高まっている「ジャポネ〈抹茶〉」「〈桜〉」、また人気の梅酒シリーズなどを世に送り出しており、技術力の高さはすでに世界で認められてもいる。巨峰の旨味を封じ込めた「クレーム ド キョホウ<巨峰紫>」もこの工房から誕生した。
興味深いのは「トマトのお酒 トマトマ」「ミルミクス」「ヨーグリート」といった新感覚の酒を開発している点だ。“リキュール工房”の職人たちが自由な発想で香味の研究開発に携わっている。
そこから生まれたのがジャパニーズクラフトジン[ROKU]である。

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六[ROKU]ジャパニーズクラフトジンの魅力
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