高いポテンシャルを抱いた、力強い酒質を証明
ケンタッキーは真夏の平均気温が30度以上にもなり、冬は反対に最低気温が0度以下を記録するような寒暖の差の激しい土地である。
こうした気候風土もあり、通常、バーボンウイスキーの長期熟成は10年弱が限界といわれる。10年超の貯蔵管理は難しく、ピークを過ぎてしまうとの声が多い。
ただしワイルドターキーはこれまで、その常識を覆してきた。エディはかつて父ジミーが生んだ17年超熟成を目指した。原酒の力強さ、ポテンシャルの高さを証明するためでもあった。
そして彼は石造の貯蔵庫の原酒が深く熟成する頃合いを見計らい、ローレンスバーグの木造貯蔵庫へ戻し、ふたつの貯蔵庫で熟成した原酒をブレンドしたのだった。
香味はシルキーで力強く、スウィート。通説を超越した長期熟成は、高いポテンシャルを抱いた力強い酒質の証でもある。「ワイルドターキー17年マスターズキープ」の創造は、新たな伝説となった。(ボトル撮影/小寺浩之)
WILD TURKKKEY 17YEARS MASTER'S KEEP
750ml/43%/¥20,000(希望小売価格・税別)
Tasting Note
色 深い琥珀色
香り シナモン・ミント・バニラ
味 絹のような滑らかさ・ほんのりとした甘さ
余韻 心地よい余韻が長くつづく
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