つららのできる原因は…
寒い地域でみられるつらら。つららのできる原因は?
また、何かしらの熱源が近くにある場合も屋根の雪が解けだしやすい。例えば屋根から薪ストーブの煙突が出ている場合、その周辺では煙突の熱で周りの雪が溶けやすくなる。同じく天井裏に空調ダクトなど熱源となるものがある場合も同じ。それらの周りで溶けた屋根の雪が、軒先から落ちてつららとなる。
つららと住まいの断熱の関係
もう一つ、住まいの断熱がしっかりできていないと軒先につららができやすくなるという。同じ家で同じ向きの屋根なのに、手前の軒先にはつららがついていて、奥の方はついていないということもある。つららのついている部分は室内を暖房している部分で、その暖房の熱が逃げて屋根の雪を溶かしているそうだ。一方、暖房していない部屋の軒先にはつららがついていない。同じ家なのに室内暖房をしている部分としていない部分がつららの有無でわかってしまう。断熱がしっかりできている家ならそのような現象は起きず、室内の熱は逃げずにつららもできないそうだ。
さまざまな要因でつららはできる。でも、つららの有無でその家の断熱性もわかることがある。なるほど、面白いなと思った。
ちょうどよい湿度はどのくらい?
冬の時期、つららとともに気になることに室内の湿度がある。冬の洗濯物の室内干しの影響もあると思うが、室内の湿度が高いと冬には窓に結露がびっしりつく。結露をそのままにしておくとカビが発生してその周辺が黒ずんできて見た目も美しくないし、ダニの原因にもなる。結露専用のワイパーや雑巾で拭きとろうと思うが、毎朝のこととなるとだいぶおっくうになる。湿度が高くてよいことといえば、インフルエンザのウィルスの活動が抑えられることくらいだろうか。一説では湿度を50%~60%にするとインフルエンザウィルスの生存率は下がるという。でも湿度が60%という数値は、そこで過ごすことを考えると、かなりじめっとした感じを受けると思う。
湿度60%とは、夜暖房を切って寝ると朝起きた時に窓ガラスに結露がびっしりついている程度だという。住まいにとってちょうどよい湿度とは、外気が0℃の時に40%くらいだそうで、そうすると結露はしない。これか50%になると結露が出てしまうそうだ。
湿度計がなくても湿度がわかる方法
温かいものを食べてもメガネは曇る。最も身近な湿度のバロメーターだ。
だからどうなの?といわれるかもしれないが、これもとても面白いことだなぁと思った。雪国の暮らしのネタに、おひとついかがだろうか。
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