2004年に試験運用が開始され、2006年に全国へ拡がった緊急地震速報ですが、2008年7月頃に何度か誤報騒ぎがあったことを覚えているでしょうか。

2008年7月14日の夜には全国の数か所で「震度7」の速報が出され、首都圏の一部の列車が止まったほか、愛知県岡崎市では「マグニチュード12.7」という情報が流れて実際に避難をした人もいたのだとか。

マグニチュードという数字は分かりづらい面も多いのですが、12.7なら6.3のおよそ2倍の大きさ、などという単純なものではありません。

マグニチュードの数字は0.2の違いが約2倍に相当するそうですから、単純に計算してみるとマグニチュード12.7は、阪神・淡路大震災(マグニチュード7.3)の約1億3千万倍、東日本大震災(マグニチュード9.0)の約70万倍に相当するエネルギー規模です。巨大地震どころか、地球が崩壊するほどの大きさでしょう。

ちなみに、マグニチュードが8を超えると巨大地震、さらに9を超えると超巨大地震というようですが、2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)で観測されたマグニチュード9.0は、日本周辺を震源とする地震で史上最大だったようです。

しかし、「マグニチュード12.7」という緊急地震速報を受けて、とっさに「これは誤報だから心配ないや」などと判断することもできません。

後から誤報騒ぎのニュースとして聞けば「ありえねぇ~!!」で済みますが、いざそのような速報を受けたときには、まったくの誤報なのか、それともマグニチュード8.7など他の数値の間違いなのか……なんてすぐには分からないでしょう。

東日本大震災のときも緊急地震速報が適切に発表されていないことが問題となりましたが、常に正確な情報を流すことは難しく、これからも試行錯誤は続くことでしょう。でも、機器設定の単純ミスによる誤報は二度と起こさないようにしてもらいたいものですね。

地震で倒壊した家屋

「マグニチュード」は地震そのものの規模、「震度」はそれぞれの場所における揺れの大きさ、という違いも理解しておきたい


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(この記事は2008年10月公開の「不動産百考 vol.24」をもとに再構成したものです)
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