アロマテラピー/アロマテラピー検定

英国IFPA認定アロマセラピストとは?(2ページ目)

英国に本部を置く国際的なプロフェッショナル・アロマセラピストの協会であるIFPAのことや日本にあるIFPA認定スクールについてご紹介します。

松田 さと子

執筆者:松田 さと子

アロマテラピーガイド

英国IFPA認定アロマセラピストになるには

IFPAの会員資格(Full Membership)を得るには、まずIFPA認定校でアロマセラピーについての講義を受講することになります。全日程を完了すると、IFPA認定試験の受験資格が与えられ、 その試験に合格すると、英国本部か日本支部での申請手続きを経て会員資格を得ることができ、英国IFPA認定アロマセラピストと名乗ることができます。

IFPAスクールマニュアルに定められた科目とミニマム時間数は、以下の通りです。
■解剖生理学・病理学 65時間
■アロマセラピー実技 80時間
■アロマセラピー理論 70時間
■その他(プロフェッショナリズム、ビジネススタディ等)35時間
合計250時間以上 

IFPA認定コースには、上記に加えて、60ケーススタディと試験が含まれ、その他に450時間相当のホームスタディが推奨されています。
試験内容は、外部のエグザミナー(試験官。他のIFPA認定校の校長など)によって厳しくチェックされ、高い水準が保たれています。   

合格率は、各校により異なりますが、アロマテラピーを学んだことがない方が、IFPA資格試験に合格するまでの期間は、1年半~2年が平均的です。
このIFPAの教育プログラムは、英国が職業訓練として設定しているNational Vocational Qualifications(NVQ)のレベル4~5の水準にあるとされており、これは大学1、2年のレベルに相当します。  そのため、英国では、大学のカリキュラムに取り入れている学校もあります。


IFPAでは、妊産婦や癌などの疾患をお持ちのクライアントに対して施術を行うことも「禁忌」とはなっていません。
精油の薬理作用をしっかりと学び、補完療法としてどのように精油を使っていくかという所が、IFPA 認定コースならではであり、IFPAが提供する情報を通じて安心し、卒業後、医療や福祉の現場でも、施術ができるような教育内容となっています。 

試験に合格し、認定校を卒業すると、IFPA本部に会員申請をして、「IFPA認定アロマセラピスト」となります。以下の写真のような認定証が送られてきます。
IFPA

IFPA


IFPAの認定校は、卒業後のつながりも強いのが特長です。それは、プロのためのアドバンスコース、各種CPD (Continuous Professional Development) 講座が充実しているためです。
ホリスティックアロマセラピー、現場で役立つ臨床アロマセラピー、各種ボディワーク、のプロフェッショナル向けセミナーの他、海外の著名なセラピストの来日セミナーなども毎年開催されています。2014年12月には、
ロンドンにある英国ロイヤルフリーホスピタル補完療法コーディネーターのキースハント氏が講演されるなど、世界各地で仕事をしている人の話を聞ける場でもあります。

aroma

ルイーズさん、筆者、キースさん


次頁では、IFPAの会員資格についてご紹介します。

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