アロマオイル・エッセンシャルオイル/キャリアオイル辞典

キャリアオイル辞典:小麦胚芽オイルの効能・使い方

小麦の胚芽部には脂肪以外の栄養がたくさん詰まったオイルがあり、栄養補助食品としても活用されています。アロマテラピーでは、出番は多くはありませんが、ここぞというときのオイルとして活用してみましょう。

中野 智美

執筆者:中野 智美

アロマテラピーガイド

小麦胚芽油の原料植物について

国産は少なく小麦胚芽も外国産のものが主流です

国産は少なく小麦胚芽も外国産のものが主流です


小麦学名 Triticum vulgare
科名 イネ科
胚芽を圧搾して採取
※英語のwheat germ(ウィートジャム)と呼ばれることも多い

 

小麦は西アジア原産といわれます。私たちにとって大変身近で、パン、うどん、パスタ…食卓に小麦が乗らない日はありませんね。小麦は人類最初の作物ともいわれます。北米、カナダ、フランス、ドイツ、ロシア、中国、インド、オーストラリアなどが主な生産国です。

小麦の粒は、外皮、胚乳、胚芽の3つの部分から構成されています。粒の約8割を占める胚乳部のみを粉にしたものが白い小麦粉で、全体の2~3%しかない胚芽は取り除かれています。胚芽部も粉にしたものが全粒粉です。

胚芽部には発芽のための大切な物質が蓄えられていますが、そのひとつが脂肪分です。小麦胚芽の約10%が脂肪分で、その半分以上が不飽和脂肪酸です。

種類としてはリノール酸、オレイン酸、リノレン酸で、中でもリノール酸やリノレン酸は必須脂肪酸なので、体では合成できない重要な脂肪酸です。

小麦胚芽油は微量のミネラルのほかビタミン類(ビタミンA、B1、ビタミンB2、ビタミンB3、ビタミンB6など)を含みます。何より多いのはビタミンEです。



小麦胚芽油といえばビタミンE

サプリメントも人気の小麦胚芽油

サプリメントも人気の小麦胚芽油

他のキャリアオイルのおよそ10倍の量のビタミンEが含まれています。ビタミンEは脂溶性ビタミンで以下のような効果が望めます。

  • 抗酸化作用
  • 血液循環を良くする
  • 新陳代謝を活発にする
  • 肌の乾燥を軽減する

これらの作用から、いろいろな効果を期待してアロマテラピーでは小麦胚芽油を使います。また健康食品などではカプセルに入った小麦胚芽油がビタミンEのサプリメントとして売られていて、健康のサポートとして活用されています。


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