ゆっくり深夜の映画鑑賞のはずが、ソファで爆睡。
午前3時も過ぎた頃、のそのそと寝室に向かい、
廊下に出た、その時、背後でゴソッという音が……。
なにっ? と一瞬緊張したものの、
そっか、もう朝刊の時間。
新聞屋さん、いつも、ごくろうさま~。
わが家は玄関の内側にポスト受け箱を設けている。
だから、朝刊が勢いよく投げ込まれると、
けっこう音が……。
ポスト計画は早めに
玄関ドア脇に設けてもらった、わが家のポスト。大きめの受け箱なので、新聞もゆったり。手前に引くと扉が開くデザイン
一般的には、門扉やフェンスなど、エクステリアのプランニングの際に、ポストについても検討することになるだろう。しかし、できれば、家本体のプランニングと同時に、ポストを含めたエクステリアも計画しておきたい。
なぜなら、トータルで計画することで、まとまりのある佇まいの住まいが完成することはもちろん、ポストに関して言えば、外に設けるか、建物の内側に受け箱を設けるかで、プランニングにも影響するからだ。内側に設ける場合は、ポスト口を外壁に組み込むことになる。外壁のどこに設けるかは、間取りや道路からのアプローチなどにも関わってくる。内側に設置したい場合は、特に早めの検討が大切だろう。
設置する場所も慎重に
内側に設置するケースで多くみられるのは玄関まわりだが、道路付けによっては、勝手口付近でも、廊下やキッチンなどにプランニングしてもいいだろう。いずれの場合もポスト口だけでなく、郵便物が入る(落ちる)部分にも充分な配慮を。受け箱を設けてもいいし、棚を設置しても。玄関収納の中の棚に落ちるようにするプランなども考えられるだろう。また、外壁にポスト口を設けた場合、敷地内、建物本体近くまで、外部の人が入ることになる。防犯面での不安を感じる場合もあるだろう。ポストだけを考えるのではなく、敷地や周辺環境も考慮してプランニングすることを忘れずに。
内側にポストを設けた理由
わが家の場合は、玄関の内側にポストを設けた理由は、まず、予算かな。もともと私道に面した敷地なので、オープンなエクステリアが希望。かしこまった門扉もフェンスも取り付ける予定がなかったので、外にポストを設けるなら、単体のものか照明や表札と組み合わせたものを選ぶか、造ることに。悩んでいたら、「選ぶものにもよるけれど、建物本体に組み込んでしまう方が、予算がかからないかも」という建築家のKさんからアドバイスもあり、即決。もちろん、パジャマのままでも朝刊をとることができること、雨の日でも寒い日でも外に出なくてすむことが魅力的だったことも事実。不審者にポストを覗かれたり、郵便物が盗まれる不安もないし、広い敷地ではないので、郵便屋さんや新聞屋さんにも、そんなに面倒をかけなくてすむかな、とも。
で、玄関ドア脇にポスト口を設けて、内側には木製の受け箱というプランに。仕事柄、郵便物も多いので、ちょっと大きめだけど、使い勝手は大満足。それに、狭い家とはいえ、玄関から一番遠い寝室でちゃんと寝ていれば、朝刊の音は全然気にならないしね。
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