基礎体温の測定ハウツー
ここまでは、基礎体温を測定するメリットについてお話ししてきましたが、では、具体的に、基礎体温はどうやって測定するのでしょうか。基礎体温は、早朝動き出す前に測定します。できれば毎日同じ時間に測定してください。測定のときに動き回ったりしないようにしましょう。動くと体温が上がって、正確な基礎体温が測定できなくなってしまいます。基礎体温を測る体温計は、わきに挟むタイプではなく、口に加えて測定するタイプのものです。専用の体温計が、薬局やレディースクリニックなどで販売されているので、ぜひ利用してみてください。中には、測定したら自動でグラフ化してくれるような高性能な基礎体温計も最近では販売されていたりします。
体温計の先端部を舌下(舌の裏側)の正しい位置に入れて、口を軽く閉じた状態で測定してください。慣れないうちはずれしやるいので、指で支えておくと測りやすいです。正しい検温位置は、「舌下の一番奥側にある舌小帯(舌の中央に走っているすじ)の両側」です。間違って舌の上で測定している人がいますが、0.1℃前後の差が出てしまい、不正確になってしまいます。
基礎体温の測定でのポイントは、「神経質になりすぎずに続ける」ということ。毎朝決まった時間に起きている人であれば問題ありませんが、仕事が忙しかったり、遊びに出かけていたりで、どうしても生活が不規則になりがちな人もたくさんいると思います。もちろん、できるだけ決まった時間に測定できるにこしたことはないのですが、それができない場合には、夜寝る前に測ってもOK。測定時間がずれてしまったら、測定した時間も一緒に記録するようにすれば問題ありません。
「今日も時間がずれてしまった」と神経質になりすぎるのではなく、おおらかな気持ちで、とにかく続けることのほうが大切です。「まずは3か月」と期間を決めて測定を始めたほうが続くものです。数字の目標なしには、どうしても面倒くさくなってやめてしまいがちだからです。
どんなことでもそうですが、完璧にしようと思いすぎると、長続きしません。ダイエットと同じで、前後数日で調整できたらいいかな、という心持で、基礎体温の測定に取り組んではいかがでしょうか。