基礎体温グラフで、イライラも予防!?
イライラしないためには
生理の2週間ぐらい前から「なんだか食欲旺盛になる」「イライラしやすい」「すぐに不安になったり憂鬱な気分になってしまう」と感じる女性が多いのは、排卵が終わって、「黄体期」と呼ばれる時期に突入するからです。
黄体期に分泌される黄体ホルモンは、皮脂の分泌量を増やして肌トラブルの原因になりやすいだけではなく、ネガティブな気分になりやすいホルモンでもあります。基礎体温グラフをつけていることで、今自分が、ブルーになりやすい「黄体期」なのだとわかっていれば、できるだけ予定を少なめにして体と心を休めるようにしたり、刺激の強いコスメを使わないようにする、たっぷり睡眠を取る、などの対策を立てやすくなります。
あとは、基礎体温を把握することで、自分の生理周期を正確に把握することができます。いつ生理が来るのか分かっていると、旅行や遠出などの予定も立てやすくなりますし、外出先で急に生理が始まってしまうなどのハプニングも回避することができます。
基礎体温でわかる、食事の選び方
栄養のバランスを気をつける時期がわかる。
グラフを見ていただいたら、気分が落ち込んだり肌荒れする「黄体期」は、比較的体温の高い「高温相」に当たります。 この高温相では、ビタミンやミネラルを消費しやすくなるので、他の時期に比べて、意識して栄養価の高い野菜や果物を摂るようにしてください。
皮脂の分泌が盛んになる時期なので、できるだけ揚げ物などの脂っこいメニューは避けるほうがよいでしょう。良質な魚の油は、皮脂分泌を調整してくれたり、栄養の吸収を促進してくれる効果があるので、焼き魚など、魚料理のメニューを選ぶようにするのがよいです。
ストレスに弱い時期なので、気分転換をすることはもちろんですが、タバコやアルコールなどの嗜好品もできるだけ避けるようにしましょう。特にタバコは、不足しがちなビタミンをさらに消費してしまうので、喫煙者の方は、黄体期には本数を減らすようにしてみてください。
黄体期だけではなく、他の時期においても、もちろんながら日ごろの食生活のバランスを整えることは非常に大切です。通常の食事で摂取できるビタミン・ミネラルの量は、必要最低限量にさえ満たないとも言われています。サプリメントなどを上手に取り入れて、たっぷり栄養を摂るようにしましょう。栄養不足は、女性ホルモンの乱れにつながりやすいので、要注意を。
妊娠したい人、避妊したい人も。
妊娠・避妊に「100%」はない。
100%の避妊方法はありません。性感染予防のためにもコンドームは大切ですし、女性の膣の中で、精子が長生きをして、そのまま排卵期を迎えた女性の体の中で受精し、妊娠してしまうケースだってあります。
妊娠したい人も、避妊したい人も、自分自身の基礎体温表を参考にする事は非常に大切ですが、必ずしも基礎体温表が100%ではないことも覚えておかなくてはなりません。
排卵期に合わせてセックスしてもなかなか妊娠しない場合は、排卵以外のところに問題がある場合もあります。自己流で一喜一憂するのではなく、専門の医師に相談して、指示を仰ぐのもひとつです。