双方位防御態勢!
こちらは「アローヘッド」とか「シェブロン」と呼ばれる形状です。レザーソール仕様のトリッカーズのトップリフトには、これが付くのがお約束です。見た目はちょっとゴツいですが、内くるぶし側のかかとの滑りが結構防げるので、もっと普及すべき意匠ではあります
人気のあるところでは、トリッカーズ(Tricker’s)のカントリーシューズでソールがオールレザーの場合、ヒールのトップリフトは大抵この仕様です。弓矢の先端のようにも見えるためか「アローヘッド(Arrowhead)」とか、形状が紋章や軍や警察の階級章に似ているからなのか「シェブロン(Chevron・ただし本来のものとは山の上下方向が逆)」などの愛称も用いられるようです。
実用性に非常に富んだ意匠なので、ビジネスシューズの仕様としてももっと広まってもいいような気がしますが……。とは言え、前回ご紹介したジョン・ロブ(パリ)のトップリフトは、この仕様と自らのロゴとを上手く掛け合わせたものとも言えますね。
流石にこれは最強ですが……
ジェイエムウエストンの一部の靴には、トップリフトにゴムではなくてメタルの補強が入ります。耐久性はダントツ! ただし、慣れないとザラツキや重さが気になり、大理石の道では「釘」と同様に滑りやすいのが悔しい。やはり土の道で履いてあげたい仕様です
とは言え金属ですので、土の道であるならば兎も角として、一般的な舗装された道での歩行には「重さ」が結構こたえてしまうのも事実です。そして慣れないと「滑り」のリスクも伴い、ちょっとした坂道でもスリップしないよう難儀することもあります。まあ、もともとこれらは体格の良い方がガンガン野山で酷使するのを想定した靴ですので、その種の活用が出来ずに文句を付けるのは、全くのお門違いとも言えます。
【関連サイト・メンズシューズ基礎徹底講座・靴の「底」について深く考えてみる】
その1
その2
その3
その4
その5
その6
その7
その8
その9
ヒール その1
ヒール その2
ヒール その3
ヒール その4
【最近の記事】
・WOLYワックスカラークラッシック、更に新色追加!
・M.モゥブレィプレステージ『クリームナチュラーレ』
・古の知恵を今の快適に繋げる、Mishoeのターンシュー