ケアもちょっとだけ、違います

ケア前とケア後
やや解りづらいかもしれませんが、向かって左がケア後、右がケア前です。オイルドレザーの靴はその名の通り、油分の保持が長い付き合いにできるかどうかのポイントです。



前回までは、ドレスシューズのアッパーに用いられる代表的な素材である、スムースレザーと起毛系レザー(スエードやヌバックなど)のケアの方法やそれに用いる道具について、約1年かけてじっくり見てまいりました。詳細なことは今後も暫し触れてゆきますが、これまででシューケアの幹はお話できたかと思いますので、何か解らなくなってしまったら、それまでの記事に立ち返っていただけますと幸いです。

さて今回からは、前回予告致しましたとおり、それら以外の「ちょっと面白い革」をアッパーに用いた靴のケアについて解説してゆきたいと思います。まず今回は、雨や悪路など厳しい使用条件にも耐え抜くことができるがゆえ、カジュアルやアウトドア的な装いには欠かせない「オイルドレザー」を用いた靴のケアについて、見てゆきましょうか。

オイルドレザーとは文字通り、通常より多くの油分が加えられて鞣される革で、光沢こそあまり出ないものの、油分の多さゆえ撥水性に富み、しかも革の厚さの割にしっとり柔らかい風合いに仕上がっているのが大きな特徴です。レッドウィングのアイリッシュセッターのようなワークブーツに使われている革、と言えばピンと来る方も多いでしょう。ケアの大きな鍵は、この「しっとりした風合い」をどう維持するか? になるわけです。


次のページでは、オイルドレザーの靴をケアする具体的な方法をご紹介!