しなやかさを採るか? 丈夫さを採るか?

革底様々
一口で「レザーソール」と申しても、実はその「厚み」には様々なものがあります。そしてそれが、靴自体の「使い方」を明確に定義してくれます。


前回からスタートした靴の「底」について考えてみるシリーズでは、まずレザーソールの大まかな説明から始めてみました。悪天候の日には確かにちょっと厄介なものの、自然な着地感を一度味わってしまうと、やはり長年主役を張り続けているのが当然と実感できる底、それがレザーソールです。

靴の種類やメーカーの設計思想、それに履く人の体格や履きグセによって、相性の違いがアッパーの革より顕著に出てしまうのもまた楽しい訳です。個人的な例を再び申し上げると、とあるマッケイ製法のローファーをオールソール交換した際、たまたま付いて来たレザーソールも面白かった! 日本ではあまり知られていないメキシコのタンナー(アウトソール用の牛革で世界最大のシェアを持っているのが、実はここ)のものでしたが、カエリが笑ってしまう位に良い割になかなか擦り減らず、価格もリーズナブルだったので結果大オーライだったのです。とは言え、この底をグッドイヤー・ウェルテッド製法の靴に付けると同じ印象を得られるかどうかは未知数でして、靴本体とソールの関係は、言わば自動車本体とタイヤの相性と同様のものと考えていただければ解り易いかと思います。

その心地良さをより堪能する為には、もう少し色々知っておいた方が良いかも? ですので今回は、様々なものが存在するレザーソールの「厚み」について解説してみる事に致しました。前回の最後で予告した件は、こちらをお話しした上での方が説得力は増すので、申し訳ありませんが次回にお預けとさせて下さい。ゴメンナサイ。


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