変わるのは表情、だけではありません

一般的なパラレル
この靴はドレスシューズでは最も一般的な「パラレル」という通し方をしています。が、靴紐の結びはこれだけではありません。



前回までで、現在のメンズのドレスシューズの主役といえるレースアップ、すなわち靴紐を結んで履く靴の主要なスタイルを紹介いたしました。それぞれの特徴が掴めてくると、「その靴を履くのに最も相応しい場」も自然に設定できることをご理解いただけたのでは? と考えております。

で、折角ですので今回は、その靴紐の「通し方」について、ちょっと追求してみたいと思います。これにより変化するのは、単に見栄えだけではありません。既にスポーツシューズの世界では常識となっていますが、これ次第で足へのフィット感も大分変わりますので、上手に活用されてみてください。

今回はドレスシューズにおける基本的な通し方を4つ、次のページ以降でご紹介いたしますが、できるだけ簡潔に記したいため、予め表記を以下のように統一いたしますので、何卒ご理解いただければと思います。

A・B・C・D・E
今回は鳩目の横列が5穴の靴をサンプルとしましたので、一番つま先寄りの鳩目を「A」、それ以降甲を上って行くにしたがい「B」「C」「D」とし、一番足首寄りの鳩目を「E」と記します。

内・外
内踝側の鳩目を「内」、外踝側の鳩目を「外」と記します。

下通し・上通し
鳩目の上部から下部に向かって紐を通すことを「下通し」、逆に鳩目の下部から上部に向かって紐を通すことを「上通し」と記します。

具体的には次ページ以降では「B外」から「B内」に下通しなどと表現します。


次のページでは、手始めに最も代表的な紐の通し方をご紹介。