アメリカのチーズ
アメリカでチーズ作りが始まったのは、イギリスから入植者がやってきた17世紀のこと。世界的にみると歴史は浅いのですが、いまでは世界有数のチーズ生産国になりました。イギリス生まれの「チェダー」は当時からよく食べられていますが、今ではアメリカオリジナルチーズも登場。カリフォリニア生まれのセミハードチーズ「モントレー・ジャック」がよく知られています。産地としては、酪農が盛んなウィスコンシン州が有名。また、最近ではアルチザンチーズ(職人による手作りのチーズ)も増え、とくに工房が多いのがカリフォルニア州です。有名なシェフ、アリス・ウォーター氏が、ソノマの農場で作られたシェーヴル(ヤギのチーズ)に目を付けたのをきっかけに、カリフォルニアのチーズが広まりました。毎年3月には州内の町、ペタルーマでアルチザンチーズ祭りも開かれます。
カナダのチーズ
カナダのチーズ作りは17世紀のフランス人の入植をきっかけに始まっていましたが、本格化したのはここ20年ほどのことです。有名なのはケベック州の修道院で作られていた「オカ・クラシーク」。ほかに、チェダーチーズを圧縮する前の出来たての固まり(カード)をスナック感覚で食べる「チェダー・カーズ」などもあります。メキシコのチーズ
メキシコには16世紀のスペインの征服者がチーズももたらしました。メキシコ料理では、タコスやエンチラーダなどにチーズをトッピングしたり、ソースにしたりと、よくチーズを使います。当然のようにチーズも充実しており、スーパーに行けばいろいろなチーズが見られます。くるくる巻いて球状にして売られているオアハカ特産「ケソ・オアハカ」やさっぱりした味わいの「パネラ」などフレッシュチーズがポピュラーです。<世界のチーズ>