まるでたこ焼き!? デンマークの「エイブルスキーバー」

エイブルスキーバー

「エイブルスキーバー」。バイキングたちが戦いのとき、デコボコになった鎧や盾のくぼみでパンケーキを焼いたのが始まりだとか

デンマークのクリスマスに欠かせない「エイブルスキーバー(エーブルスキワ)」。デンマーク語で、“リンゴのスライス”の意味ですが、とくにリンゴは入っていません。小麦粉やバター、卵黄でつくる、いわばパンケーキの一種。食べるときに粉砂糖やラズベリージャムをかけます。

それにしてもこのかたち、日本のたこ焼きそっくりですよね! たこ焼きを専用の器具で焼くのと同様、これにも専用の器具があり、家庭で作る人も多いですが、スーパーでは気軽に食べられる冷凍モノも売っています。また、クリスマス時期には街角のカフェや屋台、クリスマスマーケットなどでも買えます。外で食べるときは、シナモンやスパイスを入れた「グルッグ」というホットワインをお供にぜひ。寒い屋外で温かいアルコールを飲むというのは、なんとなく熱燗や甘酒風。日本っぽい組み合わせともいえますね。


手裏剣に似てる? フィンランドの「ヨウルトルットゥ」

ヨウルトルットゥ

「ヨウルトルットゥ」。小ぶりなのでいくつも食べたくなってしまいそう

サンタクロースの故郷、フィンランドでは、クリスマスに「ヨウルトルットゥ」という星形のクリスマスパイを食べます。ただ、星形といわれても、なぜか手裏剣や風車に見えてしまう筆者ですが、みなさんはいかがでしょうか? 

星形に形を整えたパイの真ん中に入っているのはプルーンジャム。市販の冷凍パイシートとジャムを使って手作りする人も多いです。難しそうに見えますが、折り方さえ覚えれば簡単に作れるようですよ。もちろん、カフェやスーパーで完成品も売ってます。

もう1つ、フィンランドでは、冬にミルク粥「リーシプーロ」をよく食べるのですが、クリスマスにはアーモンドを鍋に1粒だけ落とします。それが入っていた人は翌年幸せが訪れるという伝説があるんだそうですよ。

食べれば恋が実る!? イタリアの「パネトーネ」

パネトーネ

イタリアだけでなくブラジルでもポピュラーな「パネトーネ」。スーパーなどには箱入りパネトーネが山積みに

イタリアのクリスマスケーキといえばミラノ発祥の「パネトーネ」。最近日本でも見かけるようになってきましたね。バターや卵をたっぷり使った生地を独自の天然酵母で発酵させたもので、中にはドライフルーツがたっぷり。12月初めごろから、お菓子屋さんなどで販売されます。

15世紀のミラノで生まれたといわれ、トニーというパン屋さんが作ったパン、すなわちトニーのパンから転じて、“パネトーネ”になったというのが一説。反対されていた結婚を成就させる目的で作ったという話もあり、クリスマスに食べると恋が成就するという伝説もあります。

ところでこのパネトーネ、地球の裏側、ブラジルでも食べられています。イタリア移民たちによって伝えられたものなのですが、今ではブラジルのクリスマスにも欠かせないものに。ちなみにブラジルは真夏のクリスマスです。

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