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ウイスキー&バー/この店の、この一杯

大阪曾根崎『バー・ブロッサム』小西広高氏

勝手に大阪バーテンダー界のトム・クルーズとわたしが呼んでいる小西広高氏の『BAR BLOSSOM』を紹介する。映画のように軽業を駆使する訳ではない。腕がよくて、イケメンのバーテンダーだ。

協力:サントリー
達磨 信

執筆者:達磨 信

ウイスキー&バーガイド

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爽やかな印象のバーテンダー

小西広高氏

小西広高氏

大阪バーテンダー界のトム・クルーズ、小西広高氏を紹介しよう。
店名は『BAR BLOSSOM』。店の住所は曾根崎2丁目、お初天神の正門通りにある。
トム・クルーズは酔ったわたしの戯れ言と捉えていただければよいのだが、似ているかどうかではなくて、彼は爽やかで気持ちのよい男だ。いま30代半ば手前であるはずだが、スタンダードカクテルの味わいにも安定感がある。
2006年だったか、日本バーテンダー協会全国技能競技大会で優勝した実績を持つ。ただ、そんなコンペティションでの実績が物語ることよりも、もともと香味センスがある人が真摯にカクテルづくりに取り組み、より感性を磨いた結果がいまの安定感につながっているとわたしは見ている。

独立して『ブロッサム』を開いて7年が経つ。それ以前は梅田のリチャード・ギアこと、藤田敏章氏の『ハーバー・イン』にいた。
わたしは藤田氏のボウモアを使った「シーガル」というカクテルが大好きだが、小西氏も藤田氏の右腕だっただけあってウイスキー・ベースのカクテルでなかなかの佳品を持つ。

ラフロイグが潜んだカクテルの佳品

ワイルド・リング

これがワイルド・リング

その名は「ワイルド・リング」(野生の花/¥1,200)。
レシピはラフロイグ10年 40ml/フランボワーズ果汁 10ml/シロップ
10ml/レモンジュース 10ml/すべての材料をシェークする。

フランボワーズの香り立ちよく、甘酸のほど良いバランスの爽やかな味わい。そして後口にラフロイグのスモーキーさがそよ風のように漂い、撫でるように
鼻を抜けていく。この感覚が心地よい。
個性の強いラフロイグをベースにしながらも、しなやかな華やぎがある。「ワイルド・リング」の名の通りだ。
是非味わっていただきたい。このカクテルのファンになる人は多いはずだ。
次頁へつづく)

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