北千住、歴史と活気あふれる東京北東部の中心地(2ページ目)

古い市街地は区画が狭く
マンションは小規模なものが中心に

国道４号、日光街道沿いでは新築らしい物件をちらほら見かけることも

隣駅南千住は再開発で大きな区画があり、大規模物件が中心になっていますが、北千住では小規模な物件が大半。というのは、すでに開発されている市街地が中心で、しかも、小規模な一戸建てが多い土地柄。いくつかを共同開発しない限り、まとまった土地がないというのが理由です。利便性の向上に合わせて、コンスタントに新築マンションは建設されてはいますが、100戸以下、50戸前後の規模が大半です。

また、駅周辺に商店、住宅が密集していることから、新築物件はどうしても駅から距離のある場所になりがち。歩いて10分程度を目安に考えたほうがいいようです。価格は70m²内外で4500万円前後から。土地の制約などもあってか、80m²超など広い物件は多くありません。

東口は駅を降りるとすぐに個人商店中心の商店街。これは2006年当時の写真だが、これが大きく変わっている

ただ、東口エリアには築年数の経った公団住宅や企業の社宅などもあり、いずれ建替えなどで供給される可能性は否定できません。

中古でも建物の規模や駅からの距離、専有面積などの条件は同様。価格は70m²～で3000万円からが目安になります。

一戸建ては3000万円台後半から。
探すときには周囲の密集度をチェック

住宅が密集していると、日当たりが悪くなるという面も

一戸建てでは、土地面積で60m²～80m²の3LDKが中心。価格は4000万円前後からになっています。中古は築年数によってかなり幅が出ますが、新築、中古ともに数は意外に豊富です。

風情と防災面の安全性は時として相反することも。どちらを優先するべきか、考えて選択する必要がある

ただ、気をつけていただきたいのは、周辺の住宅の密集度。街が古いだけに、古い木造住宅が密集している地域もあり、そうした地域では地震が起きた場合、家が倒壊、火災を起こす可能性が高いのです。購入しようと思っている家の周辺の区画内に、道幅が4ｍ以下など細い路地があったり、古い木造住宅が隣り合って建っているような場所があるようなら、注意が必要です。

分譲と異なり、賃貸では駅近くの物件も少なくない

これは賃貸も同様。通りに面したマンションなら問題ありませんが、古いアパートは上記のような地域に立地していることもしばしば。その分、賃料は安くなりますが、いざというときには危険があることは覚えておきましょう。ちなみに、賃料は単身向きのワンルーム、1Kなどで7万円～8万円、2DKで10万円前後、3DKで13万円～といったところです。

足回りの便利さだけではなく、歴史や文化を感じられる街、北千住。一度住んだら、住み続ける人が多いのは、都心とは一味違う、独自の雰囲気のせいかもしれません。

＊2006年12月15日の記事を2015年1月に加筆修正。

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