マーケティング/マーケティング事例

SONYはチャレンジャーか?フォロワーか?(6ページ目)

SONYがiPod追撃を目指してウォークマン最高峰のXシリーズを投入した。かつて携帯音楽プレーヤーで圧倒的なリーダーの座に君臨していたSONYであるが、果たしてトップの奪取なるか?その戦略に隠されたものとは?

安部 徹也

執筆者:安部 徹也

マーケティング戦略を学ぶガイド

フォロワーの戦略とは?

SONY
果たしてSONYはチャレンジャーか?フォロワーか?
フォロワーは市場で波風を立てないように、トップに従い、トップの戦略を模倣して、収益を極大化させる。

事業で打撃を受けないためにも自社でリスクの伴う新しい試みは避け、上位企業が既に成功した仕組みなどを取り入れて安全に低コスト化を図るなど無理をしない戦略が採用される。この観点から、フォロワーの戦略のポイントは効率化ということができる。事業の効率化を図り、商品をできる限り低価格で提供し、マーケットシェアを低下させない努力を行うということだ。

フォロワーは、自社で率先して業界をリードする商品やサービスを投入するというよりは、上位企業の動向を見ながら、直接の競争を避け、上位企業の成功事例を自社に取り込むことによって効率化を図り、マーケットでの存続を目指すというわけだ。

現状ソニーの戦略を分析する限りは、似通った製品、似通った価格、似通ったプロモーションとフォロワーの戦略とも見て取れる。

いずれにしろ、携帯音楽プレーヤーの盟主を賭けた火花を散らす戦いの幕は既に切って落とされた。

果たしてソニーはチャレンジャーなのか?それともフォロワーなのか?・・・

その答えが出る日はそう遠くない。



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