5.“No.1”マーケティングの秘訣
小さな市場でもNo.1を目指し、ブランド化を図ろう! |
ライバル他社が小さな市場でNo.1を謳ってプロモーションができないように、統計を公表しないという手段に打って出たことからもわかるように、どんなセグメントであれ、No.1になることの影響力は大きいと言える。
なぜか?
それは、ブランド化が進むからである。
ブランドには大きなメリットがある。その最たるものは、市場におけるトップブランドになれば、消費者は商品選択の際にまず一番に購入候補に入れるようになるということだ。いわば消費者の購入の際の判断基準となるということである。
ブランドとは簡単にいえば顧客の心の中で『○○と言えば××』というイメージが形成されることであり、大半の場合一つの分野に一つのモノが対応する。そして、一番と二番の差は思う以上に大きいということである。
たとえば、「山と言えば?」と聞かれれば、「富士山」と答える人が日本では圧倒的に多いはずだ。富士山は日本で一番高い山ということで多くの日本人の中に富士山というブランドが刻み込まれているからだ。恐らく日本で二番目に高い山を答える人は稀であろうし、元々日本で二番目に高い山を知らない人が大半ではなかろうか。
つまり、特定の分野で1番になるということは、ブランド化につながり、顧客の心の中で『○○と言えば××』という意識につながる。『第3のビールと言えばクリアアサヒ』となるわけだ。それが、引いては店頭で第3のビールの購入を検討する際に真っ先に頭に思い浮かぶのが『クリアアサヒ』ということになる。
AIDMAの法則に基づけば、いかに顧客に記憶(Memory)してもらうかも、購入(Action)に至る重要なプロセスだということを考えれば、アサヒビールが“リキュール”という細分化された市場での首位をプロモーションに利用しブランド化を図ったように、どんな小さな市場でもトップを実現し顧客にプロモーション戦略を通して伝えていくことはどの企業にとっても有効に機能する。
そうすれば、顧客の心の中にブランドが芽生え、更なる売上拡大に繋がることは間違いないだろう。
【参照サイト】
ビール酒造組合ホームページ
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